ソウハラ村で民家にお泊り!トイレも水道もない?!カルチャーショックがいーっぱい。 – 旅するシンガーソングライター|内田美穂
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ネパール

ソウハラ村で民家にお泊り!トイレも水道もない?!カルチャーショックがいーっぱい。

「うわああああ!やばい!

バス間に合わない!」

 

目覚めた瞬間、大絶叫。

そう、またやってしまった、大寝坊。

昨日でトレッキングも終わり、今日はここポカラから南に150キロ、ソウラハ村を目指す。はず…

 

ソウラハを目指す理由はただ一つ。

象に乗ってのジャングル探検!

 

 

ソウラハ行きのバスの時間は7時半。

なのに時計の針は、7時過ぎ。

 

あと30分しかない、、、

 

部屋を見回せば、荷物も散乱したまま。

昨日は酔って帰ったせいで、
荷造りせずにすぐ寝てしまったのだ。

 

これを鞄に詰めるだけでも15分はかかる。

 

うーん。これは間に合いそうにない。

 

 

まあ今更後悔してても仕方ない。とにかく、手当たり次第に荷物を掴んで、鞄に無理やり突っ込んでいく。

 

豪快な荷造りを終え、
ホテルの外に出ると、
今度はタクシーがつかまらない。

大通りまで歩いてやっとタクシーを拾うと、
この時すでに7時半。

 

もう今のあたしにできるのは祈ることだけ。

「どうかバスも遅刻しててください」

 

そうしてやっとたどり着いたバスターミナル。
バスが何台か停まっていた。

「私のバスもまだありますように…!」

 

恐る恐る、
運転手さんらしきおじさんにチケットを見せる。

「このバスもう行っちゃった?」ってきくと、

 

「君たちのバスはこっちだね」って

案内してくれた!

うわー、よかったー!

まだ、バス発車してなかった!

今日は、カトマンズからポカラに移動したあの日のように、

“先に行ったバスをタクシーで追いかける”

なんてことはしなくて済んだわけだ笑

 

予定を30分オーバーして、

バスは8時頃出発。

 

無事にバスが動き出すと、
昨日までの登山の疲れもあって、
すぐに爆睡してしまった。

 

「起きて!ついたよ!」って
Sandip の声で目覚めると、
お昼の途中休憩。

昼食には、例のごとくダルバート!

もう食べ慣れた味になりつつある。

 

言い忘れてたけど、
今日目指すソウラハ村には、Sandip のお姉さんの嫁ぎ先の家がある。

なので今日はその家に泊まらせてもらいます!

 

本当は、ソウラハには
あたし一人で行くはずだったんだけど、

 

「お姉さんに会いに行きたいから一緒にいく」
って言うSandip 。

ってことで今日から3日間、
また一緒に過ごすことに笑

10日連続ずーっと一緒。

もうこの頃には、
ちょくちょく口喧嘩できるくらいには仲良し笑

 

お昼を終えて再びバスに乗り込むと、
ソウラハ目指して再出発。

崖すれすれの道を、

歩いたほうが早いんじゃないかってくらいのペースで

ゆーっくり進んでく。

 

舗裝されていない山道を走っていくから、

スピードが出せないの。

 

それだけゆっくり走っても、
ガッタンガッタンおしりが何度も宙に浮く。

 

出発から7時間
バスの終点に到着。

大通りのど真ん中で降ろされ、

すぐに地元の路線バスに乗り換える。

このバス、なんと乗降口のドアが取り外されてしまっている。

登山初日に乗った、ポカラからキムチェへのバスと一緒だ。

確かに乗り降りはしやすいけど、ドアの前に立ってる人もいるし、危険じゃない?

日本だったら大問題。

ネパールの、
細かいこと気にしない感じが
あたしは大好きなんだけどね。

 

そんなバスをここで降りた後は、

 

床屋探し!

 

うーん、なかなか見つからない。

 

ちなみに、床屋に用があるのはあたしじゃないよ!

Sandipの髭剃りに同行!

 

さすがに1週間以上髭も剃らず
山にこもってたわけで、

「そんな顔でお姉さんに会いに行けないよ!」

ってことで髭を剃りたいらしい。

 

しばらく探して、床屋発見!

 

あんまり日本と変わらない。

 

 

髭剃りを待ってる間、
一人でぷらぷらしてると、

 

 

 

制服の男の子たちを発見。

 

下校中かな?

これだけ文化が違っても、

制服に身を包んで
仲良く肩を並べて帰るこの風景は、
共通なのね。

ちょっと不思議な感じ

 

髭剃りの後は、この乗り物に乗り換え!

変わった乗り物にわくわく!

動物園の中を巡回している、
列車みたい!

こちらのお姉さんと、相乗り!

これに乗り込んでしばらくガタガタ

進んでいくと、

彼女があたしに、
ネパール語で何かを質問!

 

ここは観光地と違って外国人も見当たらない。カトマンズと違って、英語が話せる人は少ないみたい。

 

Sandipに通訳してもらうと、

 

「なんであなたの髪型は、後ろの毛は長いのに前の毛は短いの??」

 

「んーーー。。。。。」

 

前髪あるのが当たり前すぎて、
なんで前髪があるかなんて
考えたこともなかった。

 

でもそうか、
日本で主流の前髪ありスタイルも、
ここでは普通じゃないのね。

 

前髪を作るっていうヘンテコな髪型に好き好んでしてるくらいだから、
きっと特別な理由でもあると彼女は思ったんだろう。

 

 

普通も当たり前も、
文化によって違うんだって、改めて気づかされる。

 

 

更に進むと、途中、

道端に果物屋さんが!

そばに車が停車すると、

「あなたもどうぞ」

って、なぜかお店の人がただでみかんをくれる。気前がいい。

ありがとう。

 

もう街は過ぎ去り、

辺りは畑景色になっていく。

 

本当にお姉さんの家に向かってるんだよね?

こんなとこに建ってる家って一体どんなとこなんだろ。

想像以上の田舎道に、

ちょっとした不安とわくわくの
両方を抱えて、このへんてこな車に揺られること40分、

家らしきものが見えてきた!

ついにとうちゃーく!

どーん!

わー!

ここが今日泊まらせてもらう家だ!

すごーい。

簡単な作りの

ザ・田舎

な小さな家!

 

最初に迎えてくれたのは、

庭で飼ってる牛さん。

絶賛ドバドバ放尿中に、
「初めまして」のご挨拶。

こんな勢いよく出すんだ、、、笑

 

そしてSandipのお姉さん、Sabinaも出迎えてくれた!
彼女がこのとき作っていたのは、パニプリっていうインドのお菓子!

Nice to meet you!

って言いながらめちゃくちゃジロジロ見てくるSabina 笑

あたしがネパールに初めて来た日の驚き同様、
Sabina にとっても、外国人のあたしは物珍しいんだろうなあ。

 

って思っていたら口を開いた彼女のセリフは、

「前の髪が短いの、面白いわね。」

 

やっぱりそこ?
さっきの女の人と同じ、、、!(笑)

前髪ってそんなに変なの??

 

 

Sabina の赤ちゃんKushupと、
義理の妹さん、そしてお友達にもご挨拶。

かわいい

そしてめっちゃ美人、、、。

 

ちなむと、
この村では英語が全然通じない。

 

どうコミュニケーションすればいいんだろう!

初対面の人と仲良くなるのは、

得意だけど、

この時ばかりは四苦八苦。

 

考えてる間に、パニプリ完成!

まあとりあえず、いただきまーす!

ん、、、!

 

辛い!

酸っぱーい!

パクチー!

パニプリは、薄いボール型の
パリパリの小麦の生地の中に、
スパイスとゆでたジャガイモを潰して混ぜた具を入れて、
すっぱーくて辛いスープを中に入れて食べる料理!

スナック感覚で、
めっちゃくせになる味。

どんどんおかわりくれるから、

おなかいっぱい!

ごちそうさま!

そしてご近所さんのSuzanも登場!

Suzanも合流した後は、

みんなで周辺をお散歩!

自転車は、いつの物なんだろう。

ミシミシ音がして、

今にも壊れてしまいそう。

本当に何にもない道を、歩く。

もちろん、始めて歩く道なんだけど、
小さい頃よく、
いとこと蛙をとって遊んだ田んぼの畔道に似てて、

遠いネパールのこーんな田舎の地で、
懐かしい気持ちになった。

街を離れた田舎の村、
もちろんこんなとこに観光客なんていない。

そこに日本人1人で乗り込んできたわけで、
周りに同じ言葉をしゃべる人なんて誰一人いない。

 

完全に、一人で
ぽんっと知らない村に投げ込まれて、

広い海のど真ん中に突然浮かび上がってしまったような
少し怖いような、寂しいような、でもなんか心地いい。

 

都会のうごめく人波も、
なーんにも気にしなくていい。

 

社会で生きていれば必ず発生する
人間関係も、私にとってこの場所にはない。


自分を縛る物が何一つないのだ。

 

何の肩書も通用しない。
私はただの私としてここにいる。

荷物を全て降ろしたような、
その感覚がとっても気持ちい。

さて、そんなことを考えていると、
そろそろおうちに到着。

 

Sobinaが晩御飯の支度を始めると、
小さな家中に広がる、
チキンを炒めるいーい匂い。

そうして完成したのはダルバート!

おーいしそう!

前にもどっかで書いたけど、
ネパール人は1日昼と夜の2食、毎日ダルバートを食べるんだって!

テーブルはないから、
椅子に置いてスプーンで食べる。

みんなは膝の上に置いて、手で食べてたよ!
ネパリスタイル。

 

付け合わせの干した野菜は、
庭で採れて天日干ししたもの。

Sabina の手作りダルバートが、
これまで食べたどのダルバートよりも
いっちばん美味しかった!

デザートまでこーんなにたくさん。

ごちそうさま!

 

 

と、このあと突然停電。

毎日のことみたいで、みんなは慣れた様子。
ぜんっぜん動じない。

ここにはシャワーもなければ、
ちゃんとしたトイレもない。

水道だってないから、飲むのは井戸水。

日本での生活とは、あまりに違いすぎるけど、
なくたって全然困りはしない。

みんな普通に暮らしている。

些細なことに動じまくる
超絶便利な日本社会が、
むしろ違和感に思えてくる。

 

 

 

みんなに囲まれて人気者のKushp。

赤ちゃんって、笑ったり泣いたり、
そこにいるだけで、
周りがぱあって明るくなるよね。

 

就寝時間の前には、
リンゴと、ミルクティを出してくれた。

リンゴは歯磨きの作用があるから
寝る前に食べるんだって!

 

それともう一つ、
カルチャーショックだったのが、

「このミルクティは、牛のミルクなんだよ!
牛乳なんて飲んだことないでしょ?
うちは庭で牛を飼ってるからね。特別だよ」

って言われたこと!

ネパールで、ミルクと言えば、
バッファローのミルクなんだって。

あたしには、
バッファローのミルクの方がめずらしいよー!

 

紅茶を飲んだら
おやすみなさいの時間に。

ベッドに蚊帳を張ったら、就寝だ。

 

最初、夏でもないのに蚊帳を張る理由が
わからなかったけど、

電気を消して、皆が静かになった後、
その理由がはっきり!

 

ドタドタドタドタ!

天井の梁を、何かが走る音がする。

目をやると暗闇でぎらっと光る
2つの目と目があった。

と思っていると、そっこら中で
いくつもいくつもぎらぎら目が光っている!

ねずみだ!!

ねずみがたーっくさん!

ひゃー、こんなたくさんのねずみ(の目ん玉)、
初めて見たよ!!

ねずみが走ると、
埃や紙のようなものがパサパサ落っこちてくる。

これを避けるための蚊帳だったのだ。

 「ちゅー、ちゅー」

よりも

「キャー、キャー」

に近い声を上げて、
人が寝静まった後の家でねずみたちが大騒ぎ。

 

眠りにつくその瞬間まで、
初めてづくしの1日!

遠い異国の文化を噛みしめながら
眠りについた夜だった。




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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、ギター弾き語りで旅費を稼ぎながら、世界一周中!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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