今度こそ、2ヶ月ぶりにギターと再会!!! – 旅するシンガーソングライター|内田美穂
旅するシンガーソングライター

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今度こそ、2ヶ月ぶりにギターと再会!!!

うわ!地震!

そう思って飛び起きると、私は真っ暗な部屋の二段ベッドの上段にいた。

 

スマホの画面で時間を確認すると、朝の7時半。

そのままスマホの明かりで部屋を照らし、あたりを見回すと、金髪の女の人が、隣のベッドの上の段でスヤスヤ寝ているのが見えた。

 

ベッドの柵から体を乗り出すように、私の下段のベットを覗き込むと、頭の両サイドを刈り込んだ、女性の割に随分マッチョな女の人が寝ていた。

 

どうやら彼女が、ものすごい勢いで寝返りを打ったようだ。

 

ホステルのちゃちいベッドは、ただでさえ上段下段の振動が直に伝わってよく揺れる。

 

そう思っていると、今度はものすごい大きな声であくびをしだす。

 

クラブ帰りで酔いがまだ冷めていないのだろう。

 

フランス人だというその女性が、ベルギー人の女の子と、真夜中にドタバタ、酔った勢いで騒いでいたのは昨日のこと。

 

早朝5時前に、すごい勢いで扉を開け、電気までつけたところで、私の向かいのベッドの金髪の女性に、「Can you fu*king turn off the light?(テメエら電気つけてんじゃねえ!)」と一発すごい喧騒で怒鳴りつけられていた。

 

その後、彼女らは「あ、ごめんなさい!」と心底謝り電気を消すのだが、今度は大きな声でおしゃべりし始める。

酔っているからまあしょうがないのだが、

そこでもう一発

「Do you need talking? Can you fu*king talk outside? It’s fu*king late night!!(話さなきゃいけないんですか?話すなら外で話せよ!夜だってわかんねえのかよ!!)」

ともう一発すごい口調でお叱りを食らっていた。

 

彼女らは、もう一度ソーリーと言った後、外に出て話をしていた。

 

 

皆んな、元気がいいな。

まだもう少し、寝かせてくれ、、、、

 

 

私はそう思って、もう一度眠りにつくのだった。

 

と言っても、それから数時間、騒ぎのせいでなかなか眠りにつくことができなかったのだが。

 

 

 

そんな私は、数時間後、今度は地震ではなく、違う意味で飛び起きた。

 

2回目に私が起きた時、もう昼の12時を過ぎていたからだ。

 

 

 

やべええええ!

これ、昨日の二の前じゃん!!

 

そう、寝坊とグダグダしていたせいで、ギターを取り返し損ねたのはつい昨日の話。

 

同じ失敗を繰り返すわけには行かない。

 

私はそこで飛び起き、とは言えお腹が空いていたので、ご飯を食べに、またあのメニューのないレストランへ向かった。

 

私が彼のレストランへ入ると、彼は怒ったような口調でいきなりこう言った。

「おい、知ってるか?

昨日君の投稿を見たっていう中華系マレーシア人が来て、4RM(約105円)で料理してくれっていうんだよ。

知ってるか?

俺が毎日君にたった4RMで料理を食べさせてるのは、君がまだ若くて、旅人で、お金もないのを知ってるからなんだぞ。

 

そして、君が他の誰よりも美味しい美味しいって言いながら本当に美味しそうに食べてくれるからなんだ。

 

皆んなに4RMで食べされられるわけじゃない。

 

本当は一番安くしたって、8RMなんだ。

歴代の中で、4RMで誰かに食べさせてやったことはない。

 

けど、君には特別に毎日最安値の半額で食べさせてる。」

 

そう、私は、このお店の料理があまりに美味しいのにも関わらず、あまりに安いので、SNSに投稿したのだ。

それを見た、友達のマレーシア人が、これはどこのお店だと聞くので、私はここを紹介したのだ。

 

そして、私は、4RMで食べているのが私だけだったなんて、知らなかった。

 

おじちゃんは、一言もそんなこと言わなかったから。

 

誰に対しても同じ価格なのだと思っていた。

 

そうだったのか。おっちゃん。。。

そう思うと、なんだか涙がちょちょぎれる思いになる。

 

 

今日の料理は、ラムのレバー炒めと、オムレツだった。

正直いうと、私はホルモンが苦手。

だけど、おじちゃんの作るホルモン料理は、美味しかった。

 

 

私はこの日から、少しだけ値上げをして、5RM(125円)を払うことにした。

少しばかりだがお値上げだ。

 

 

さて、美味しくご飯をいただいた後は、速攻で空港へと向かう。

 

今日も昨日と同じように、時間切れになったら、本当に笑い事じゃない。

 

昨日と同じように空港行きのバスに乗り、空港まで来ると、今日は割とすんなりタクシーを拾うことができた。

値段は20RM(約500円)

やばい今の私にしたら超絶高額な出費、、、

まあしょうがない。

さて、空港からカーゴハブまでは、タクシーで20分だ。

 

 

私は車の中から見える青空と、刺すように眩しい日差し、並んだヤシの木のトロピカルな風景を見て、

私は東南アジアに半年もいたのか、ということをしみじみと思った。

 

今やもはや、異国という感じは全くしなくなった。

住めば都というもので、マレーシアは、もうすっかり慣れた第二のホームだ。

観光という観光をしたのは、最初の数ヶ月のみだったが、それでもたくさんの思い出が詰まっている。

何より、ここでの出会い、一緒に生活した仲間のことを思った。

 

私はギターを2ヶ月間なくした。

最初は、これからどうしようと心配になったり、お金のことを心配になったり、悲しくも悔しくもなったりしたが、今では、ギターを2ヶ月間なくしたことは、意味のあることだったと思える。

 

なぜなら、そのおかげでここに長らく滞在し、そして出会えた友達がいるからだ。

 

悪夢にだって、必ず意味があるものだ。

 

最悪な出来事を、素晴らしい出来事に変えられるのか、悪夢のままで終わらせるのかは、その後の自分の行動と、自分の気持ち次第だ。

 

嫌なできごとがあったからこそ、余計に頑張ることもできるし、反省することも、それを次に活かすこともできる。

嫌な出来事自体を楽しむことだって、自分次第でできるのだ。

 

ギターを取りに行けること、やっとインドに行けることは嬉しかったが、同時に、ここを出る日が近づいてきたことを少しだけ寂しくも思った。

 

タクシーがしばらく走り、マレーシア郵便のマークが見えてくると、私はドライバーに

「あれあれ!あれだよ!見えてきた!!」

と興奮気味に言った。

 

もちろん何も知らない彼は、困ったように笑うだけだったのだが。

 

タクシーを降ろしてもらうと、そこはやたらとでかい倉庫のような建物の前だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに私のギターが。。。

私は、ドキドキする気持ちを抑えつつも、早歩きで、なんだか敵のアジトに向かうような気分で、その建物の入り口へと向かった。

中に入ると見えてきたのは、まず、税関のカウンターだった。

どうやら私も、後でここでタックスを払わなければいけないらしい。

荷物の受け取りカウンターは、ここの少し奥。

そこでいよいよギターと再会できる。。。!

 

受付の人に、

「ミホウチダです。ギターをタイからマレーシアに送ったんですけど、受け取れますか?追跡番号は〇〇です。」

と言うと、身分証を見せるように言われる。

 

パスポートの写真を見せ、ベンチに座って、スタッフが私のギターを取ってきてくれるのを待った。

 

やっとやっとやっと、ギターを取り戻せる!!!!

 

 

待っている間、隣に座っていた男性に、

「君は日本人?」

と話しかけられた。

 

「僕、少しだけ日本語が話せるんだ」

という彼。

 

そんな彼と少しお話をしていると、私の名前が呼ばれる。

 

左側の小さな窓から出てきたのは、確かに私が送った、ギターを入れた大きな段ボールだった。

おーーーーーーー!!!!

 

私のギターーーーーーー!!!!!

 

早く中身を開けたい気持ちでいっぱいだった。

 

さっきのカウンターでタックスを払って、早くホステルに帰ろう!!!

 

とここで、私はさっきの男性も、同じようにタックスを払っているのを目にする。

 

私はあることを思いつき、駄目元で彼に話しかけてみた。

 

「すみませんん!車でここまできました?空港近くを通ったりしません?私、クアラルンプール市内から来たんですけど、空港から市内までバスが出てるので、一回空港に行きたくて。もしよかったら空港まで送ってもらえませんか?」

 

「君、空港に行かなきゃいけないの?そうじゃないなら、市内まで送ってくよ!君のホステルまで送っていくよ。僕もクアラルンプールの中心地から来たし。」

 

と、あっさりオーケをもらえた。

しかも空港まででなく、まさかのホステルまでの送迎だ。

 

超ラッキー!

 

そしてこの長い帰り道を、誰かとお話ししながら帰ることができるという。。。

 

本当にありがとう!!

 

私は、彼の手続きが終わるのを待ち、彼の車に乗って、ホステルまで送って行ってもらった。

 

彼、日本が大好きで、つい3日前まで大阪を旅行していたんだって!

日本は4回くらい旅行したことがあるらしい。

 

私は無事、彼にホステルまで送ってもらったあと、

部屋から日本茶の詰め合わせの缶を持ってきて、彼に渡した。

 

 

日本から、もし誰かにお世話になったりした時は、この日本茶のティーバッグの詰め合わせをあげよう!

と決めていた。

 

それが今だ!と思ったわけだ。

 

間も赤富士でいいでしょ?

 

 

 

   

 中身が壊れていないか心配だったけど、ダンボールを開けると、全然ご無事でした!

 

私がギターをなくしたせいで、このホステルに2ヶ月も滞在していることを、ここの滞在者たちはみんな知っていたので、私がギターをやっと取り戻せたことを、みんな喜んでくれた。

 

本当に、ここでの出会いは、最高だった。

 

私はいつものように、ヒンドゥー教のお寺に、無料のご飯をもらいにいく。

さて、これを食べて、ひっさしぶりの路上弾き語りにさっそく出かけるぞ!!!

 

6/10

 

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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、シンガーソングライターや、旅ライターとして活動中。12月からは、ギター1本で世界を旅します!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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