超怖かった、、、路上ライブで恐怖の思い
今日は少し場所を変えて、インド料理のローカル食堂で、日中ブログを書きまくる。
大好きなロティピサン(バナナクレープのようなもの)と
超絶甘い、マレーシア独特のミルクティ、テ・アイスと共に。
これで合計125円ほど。
まあ、場所を変えたのには理由があって。
本当はムハンマドのレストランに行こうと思ったのだけど、今日は金曜日。
フライデープレイの日。
金曜日は、イスラム教徒の男性たちにとっては特別な日。
普段モスクでお祈りをしない人でさえも、金曜の昼だけは、モスクへ行く人が多い。
キリスト教で言えば、普段協会に行かない人も日曜日は教会に行くように、
金曜日の昼は、イスラム教徒の男性たちは、みんなモスクにお祈りに行く。
と言うこともあって、彼のレストランがオープンするのは、2時過ぎ、とのことだった。
今現在、お腹が空いている私は、2時まで待てない。
ということで、とりあえず、インド料理のローカル食堂にきたのだ。
18時半に、お寺のご飯をもらいに行くと、今日はなんと、メニューの1つの中に、私の好きなタマリンドライス(この黄色いご飯)が!
このお寺でもらえるご飯の中で、唯一美味しいと言えるメニューだ。
あとは本当に微妙な味か、顔が歪むようなまずいご飯しかない。
まあ、無料でもらえているのだから文句は言いたくないのだが。
でも、それでもホステルの誰もが認める事実だ。
そんなお寺の料理でも、唯一美味しいと言えるタマリンドライスを見つけた私は、お寺のスタッフに
「ねえ、これ私大好きなの!作り方と、この料理の名前教えて!!」
と聞いてみた。
すると彼らは、
「そんなに好きなら、2倍よそってあげる。」
と言って、普通の2倍もよそってくれた。
が、いくら好きでも、胃の大きさは決まっている。
たくさんくれればそれで良いと言う問題ではないw
が、ありがとう、と言って大量のご飯をホステルに持って帰った。
あまりに大量すぎて、結局、ご飯握りこぶし1つ分を、一緒に食事していたインド人に食べてもらうことになった。
まあでも、タマリンドライスが食べれたので、満足だ。
この日路上ライブに出かけると、私はいつものお気に入りのポジションで、ギターを弾き始めた。
私の後ろには、小籠包を売るお店があって、そこから熱気が漂ってくるので、他の場所よりも暑いのだが、それでも私はこの場所が好きだった。
ここは、アロー通りの入り口にあたる部分。
だから、アロー通りに来るほとんどの人がここを通ることになる。
アロー通りの途中には、細い道がたくさんついているので、通りの真ん中の方まで来ると、その細い道に入って、このアロー通りから抜けてしまう人もいる。
それにアロー通りは長いので、途中のお店に入って食事を済ませ、最後まで歩かずに引き返してしまう人もいる。
と言うことは、この入り口部分で歌うのが、一番聞いてもらえる人の人数が多くなると言うことだ。
それに、ここはアロー通りの真ん中ら辺よりも道幅が広いので、私の前に立ち止まって歌を聴く人たちの人だかりができても大丈夫なほどの幅がある。
道を歩いている人の気分になって考えてみると、
道幅が狭く、身動きできないほど人が密集した場所で、もし私を見つけてくれたしても、立ち止まることができないので、よほどのことじゃない限り、きっと素通りしてしまうだろう。
でも、このくらいの道幅であれば、そんなこと気にせず気軽に話しかけてもらえるし、チップを入れようとしてくれた人が、財布を出すために立ち止まるスペースもある(笑)し、立ち止まっ歌を聞いてもあまり邪魔にならない。
と言うことでこの場所がお気に入りだった。
このアロー通りでは、どのお店の人も、
「私のお店の前で歌って良いよ。僕のお店の前で歌って良いよ!」
ととっても寛容なのだが、
この小籠包やのおじさんは、
「ここで歌っていい」とも、うんとも、すんとも言わない代わり、
私がここにたどり着くといつも、
私のお気に入りのポジションにたむろしているお客を、
「この子が歌うからどいてやってくれ」
と言うようにして、彼らをはけてくれるのだった。
そのおじいさんに背中を見守られて歌うのは、なかなか安心した。
一応私も、東南アジアと言う海外で、夜に一人で歌っている、日本人の若い女性な訳だから。
歌っていると、今日も、たくさんの人が、一緒に写真を撮ろうだとか、頑張ってとか、いろいろ声をかけてくれた。
しばらく歌っていると、
私のいる、向かい側のお店の外に出されたテーブルに座って、ドリアンを食べていた中国人の家族が、チップを入れてくれた。多分母親だろう。
彼女は、また数メートル先のテーブルに戻ると、ご家族とドリアンを楽しみながら、しばらく私をじっと見つめていた。
が、そんな彼女は、ドリアンを食べ終わる頃になると、席を立って私にもう一度近づいてきたのだ。
すると私にこんなことを尋ねる。
「この曲歌える?」
そういって、動画の画面を見せてきたのだが、それは、
藤井フミヤのトゥルーラブだった。
ふ、古い、、、
「ごめん曲知らないや、、」と言うと、
今度は
「じゃあ、宇多田ヒカルのFirst love は?」と聞いてくる。
私は、First love なら、数ヶ月前に、タイのクラブでライブをさせてもらった時に歌ったところだ。
が、、、、
それからしばらく歌っていないし、あの時も、2日で練習してコードを覚えただけなので、きっともう忘れてしまっている。
ピアノだったら、即興でコード付けて歌えるのになあ!
こうやってリクエストされること、たくさんあるんだけど、ギターだと私の腕前がまだまだすぎて、それが悔しい。
私は、
「間違えるかもしれないけどごめん!」
と言って、First love を歌い始めた。
すると彼女は、ビデオを構えて、嬉しそうに聞いてくれた。
ちょっとコードと歌詞間違えちゃったけど、ご満悦のよう。
喜んでもらえてよかった!
こうやって、路上で歌ってると日本語の歌をリクエストされたりすることが本当に頻繁にある。
それだけ、J-popに興味持ってくれてる人が世界中にたくさんいると言うことだ。
嬉しい。
そして、私が歌を歌うと、喜んでくれる人がいることも、何より嬉しかった。
そうやってしばらく歌っていると、今度は、30か40代くらいの男性が近づいてきた。
彼は、私が歌っているところに、御構い無しに、目の前に立って、話しかけてくる。
普通の人は、こう言う話しかけ方をしない。
だから私は、一瞬で少し不審に思った。
みんな話しかけてくれる時には、一曲歌い終わるのを待って、曲と曲の合間に話しかけてくれるから。
でも彼は違った。
私が歌っているところに、
「僕はスカウトだ。日本のレストランを経営している。中国人だ。仕事をやるから、KFCについてこい。話がある。そこで話をする。今ついてこい」
と、かなりカタコトの英語で言われた。
私は、
「スカウトって何?私は今歌っています。話があるなら、何の話かまず言って。あと、話があるならここでして。それ以外ノー」
と言う。
すると彼はかなり強引に、
「いいからKFCで話をする!KFCだ!KFCで話をする!!!」
と言う。
そこで私が
「ノー!!!!!」
と言うと、
「どこのホテルに泊まっている?」
としつこく聞いてくる。
私は、
「I don’t tell you」
と言うのだが、
すると、
「ホテルの名前を言え」
と言う彼。
「I don’t tell you」
と言って、彼を無視してまたギターを弾き始めようとすると、
「いいから来い!」
といきなり私のギターバッグを掴んで、それを持って行こうとしたのだ。
「ノー!!!」と大声を出したら、慌ててやめてくれたが、
その後もしつこくしつこく電話番号を聞いてきて、なかなか去ってくれなかった。
最後には、
「君が終わるまで待っている。」
と言うのだ。
いやいやいやいや、それ、なんていいか知ってる?
ストーカーやで?
結局その後、彼はどこかに姿を消したのだが
この日歌っている最中、どこか影から見張られているのではないかと、気が気ではなかった。
路上ライブをしていると、たくさん人の優しさに触れる機会がある。
だが、こう言う思いをすることもあるのも事実だ。
中には、ホテルに誘ってきたりする人もいたり、
「君が稼いだ稼ぎよりももっといいお金を払うから、今日は僕のホテルに来てよ。お願い」
としつこく言われたり、断ってもしつこく飲みに誘われたりする時もある。
いちいち悲しくなっててもしょうがないけど、そういうこともあるのも事実。
しばらく歌って、ギターを片付けていると、後ろの小籠包屋のおじちゃんが、
「気をつけろ。
自分の身をちゃんと守りなさい。」
と注意してくれた。
一部始終を見ていたらしい。
そして、のど飴をくれた。
彼も喉の調子が良くないんだと。
この日私は、いつもと違う道を通り、そして誰かに後を付けられたりしないよう、何度も後ろを振り返りながら、走って帰った。
ホステルに帰ると、ホステルの前に出したテーブルで、おしゃべりしていた彼らと少しおしゃべり。
仲良くなったモロッコ人の彼らは、今日が最終日。
バイバイ、またどこかでね!
モロッコに来た時は、ぜひ案内するよと言ってくれた。
187.1 RM
1台湾ドル
計約4870円
6/21
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