ガンジス川のほとりで – 旅するシンガーソングライター|内田美穂
旅するシンガーソングライター

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ガンジス川のほとりで

ご飯の後、私は、バラナシの旧市街、ベンガリートラの方へ向かった。

 

迷路のような、くねくねと入り組んだ細い路地。

牛やら、

 

猿やら、

 

ヤギやら、

 

動物がそこら中にたくさんいた。

 

ここは市街地。

人が普通に生活している場所だ。

 

飼われているわけでもない牛や犬、猿が、普通にあちこちにいる。

 

動物と人が、飼う飼われると言う主従関係を結ぶわけでもなく、普通に共存しているのが、何となく不思議な感じがした。

 

牛も牛で人に慣れているし、

猿も猿で人に慣れている。

 

人の方も、動物に慣れている。

 

お互いそれが当たり前のことになって生活しているのが、

日本で生活してきた私には少し不思議なことに思えた。

 

 

 

そして、その糞尿の匂いなのか、町中が臭かった笑

 

 

 

ベンガリートラを抜けると、

目の前に、パッと、

聖なる川、ガンジス川が現れた。

 

ここはヒンドゥー教の聖地。

 

 

ガンジス川は、

生活排水を流し、人が洗濯をし、沐浴し、そして死んだら灰になって流される場所でもある。

 

人が生きてから死ぬまで、ずっと共にある川なのだ。

 

この川と共に暮らし、最期は自分の体でさえも、この川の一部になっていく。

 

 

本当に不思議な場所だ。

 

 

 

そんなガンジス川の最初の印象は、

思っていたよりも綺麗で可愛らしい

 

と言うことだった。

 

 

聖なる場所。

日本人は入っただけで病気になる程汚い。

周りにいるインド人がウザいヤバイ。。

 

などの噂を散々聞いていたので、

もっと汚くて、ごちゃごちゃしていて、うるさくて、

色んなエネルギーのぶつかり合うような場所かと思っていた。

 

 

でも、私の抱いた印象は、逆だった。

 

ガンジス川はとても静かで、穏やかで、

むしろインドのあの町の喧騒や、雑踏、エナジーを、

全て吸収して、穏やかに町を見守っているような気がした。

 

とってもふところの深い、

偉大で寛容な、インドのお父さん。

 

そんな感じがした。

 

 

 

それから、もう1つ。

私は、バラナシにいる間、数年前に行った

ベネチアを思い出していた。

 

迷路のような路地の町があり。

そこを抜けると、運河があること。

 

あの路地の不思議な感じと、

そこから抜けた時に現れる運河の感じが、

 

バラナシの旧市街とガンジス川に何だか似ている気がした。

 

 

 

しばらくガンジス川沿いを歩き、

設置してあったベンチに腰掛けていると、

インド人男性が話しかけてきた。

 

「ボート乗る?ボートで川を観光安いよ。僕ボート持ってる」

 

「ノー。乗らない。」

 

「僕はインドのマイケルジャクソン。あそこにお寺を持っているから、見て行って。見るだけ。無料。お金は取らないよ」

 

 

 

「マイケルジャクソン?笑」

 

「そうだよ。マイケルジャクソン。」

 

どう言うことやねん。

 

「お寺見て行って。僕のお寺」

 

振り返ると、そこに小さな祠のようなお寺があった。

 

ちょっと面白そうだったので、私は中をのぞいてみることに。

 

「この像はガネシャだよね?」

  

「そう、ガネシャ、シヴァもビシュヌもいる。ほらここに」

 

「カーリーは?」

 

「カーリーはここにはいない」

 

そう言って、お寺の中の神様を説明してくれた。

 

3分そこらでお礼を言って帰ろうとすると、

「もしよかったら、ここに募金ね。お賽銭」

 

と言う彼。

 

分かっていたけど、笑ってしまった。

 

でも、なんか、

案内したから金をくれ

とか言われているわけではないので、不思議とあまり悪い気がしない。

 

それと、何だろ、

インド人のこの感じって、逆に可愛らしく思えてしまう笑

 

思いっきりわかり安く、お金を要求してくる感じね笑

 

変に巧妙に騙そうとしてくるわけじゃないところが、私は全く嫌いじゃない。

 

 

ヨーロッパとかだと、言葉巧みに観光客のふりをして近寄ってきて、

最終的にバーでお酒を飲んで、ヤクザのような人に取り囲まれ、

1000円程度のお酒代のところ、10万以上要求されたり、、、

 

なんて悪質な話も結構ある。

 

実際イタリアに行った時、私も散々悪質な嘘をつかれて、ぼったくられたりした。

 

インド人のお金の要求の仕方は、、、

少なくともマイケルジャクソンの方法は、

そう言う悪質なものとは違う。

 

 

ってことで、財布の底に溜まっていた、

マレーシアとタイの小銭を数枚出し、私はお賽銭をした。

 

 

ちなみに、外貨の小銭は、両替屋でも両替できない。

 

と言うことで、私にとって、そのお金はもうどこに行っても使うことができないものだったので、

無料も同然。

 

それは彼にとっても同じ。

 

でも、一応形だけお賽銭しておいた。

 

 

あとで中身を確認して、彼はもしかしたら、

がっかりするかもしれないけれど。

 

 

 

 

もうしばらく歩いていると、

今度は日本語を喋れるインド人に喋りかけられた。

名前をバブサンと言うらしい。

 

「どこから来た?日本でしょ?」

 

私は、やっぱり、インド人のこの感じが嫌いじゃないので、

普通におしゃべりを返してしまう笑

 

 

私はそんな彼に対して、

「コルカタ」

 

と返してみた。

 

すると、

「いやいやそんなはずないじゃない。日本のコルカタ?日本にコルカタって町ができたのか!!

あんたどうみてもインド人じゃないよ」

 

とちゃんとツッコンでくれる笑

 

「で、今何してんの?」

 

「お昼食べれる場所探してる」

 

「何が食べたい?」

 

「そのへんで探適当に自分で探すよ」

 

「その辺って何?ちゃんと案内するよ!何が食べたいか言って。

適当なところ連れて行って、お腹壊して、インド人に騙されたって思われたら嫌じゃん」

 

彼は、めちゃくちゃ流暢な日本語を喋る。

 

日本語で道でこうやって向こうから突然喋りかけてくる外国人は、基本あまり信用しないのだけど、

バブサンは、多分悪い人じゃない気がする。

 

 

 

この彼がね、本当にめちゃくちゃ面白くてね。。。。

 

「バラナシ、歯ブラシ、すばらしい!」

 

とか、ダジャレを言ったり笑

 

ダジャレ自体が面白いと言うより、何だろう、

もう雰囲気とか込みで面白い笑

 

私が、そのダジャレで爆笑すると、

こんなことを言い始めた。

 

(ちょうどその時彼のこと動画を撮っていたので、一言一句書き起こしたい笑)

 

「周りの人はあんまり笑ってくれないんだよ。

だから、笑ってほしいなって思って感じ。

 

もう日本だと、あんまり笑う時間がないよ。

もう人生が毎日犬とおんなじだよ。

毎日新宿から世田谷まで電車乗って仕事行って、

また帰ってきて〜

もう〜、よくわからない人生だよ。日本ではね。

 

もう、今インドは自由(ジユー)だからね。

 

あの、ユニクロのGU(ジーユー)とかあるじゃん。

 

あれ、全く同じだよ。

 

意外と何も変わらない。

やりたいこと何でもやっていいよって感じ。

 

何とかなりますよって感じ。人生が。

 

日本は帰って仕事から、で、次の日も、また仕事ばっかりじゃん。

 

もうね、全然ね、笑うことなくなるよ。

 

またすぐ頭かゆくなって、また仕事かよって感じ。

 

 

私は、GUのくだりで思わず大爆笑してしまった。

 

のと同時に、日本ってやっぱ、インドでも仕事忙しいって思われてんだなーと痛感。

 

マレーシアにいた時も、タイにいた時も、ヨーロッパ人からも、

どこにいても、

 

日本人は仕事でストレスがやばい

 

と言うことを言われまくった。

 

もう、世界共通のイメージなのだ。

 

 

そして、彼、数年前に、長澤まさみと会ったことがあるらしい!!

 

むしろ、日本の映画に出たんだよ!彼女と一緒に。

 

これ、その時の!

 

と言って、雑誌か何かの写真を見せてくれた。

 

  

 

すると確かにそこには、バブサンと長澤まさみが、ツーショットで写っていた。

 

 

その後バブサンと、

ネパールの話になり、

 

私がネパールが大好きだと言うと、ここの近くに美味しいネパール料理屋があるからと言って、

そこまで連れて行ってくれた。

 

 

そこへ向かう途中の道には、人や牛がたくさん寝ていた。

  

 

彼が連れて行ってくれたのは、確かにネパール料理店!

 

モモなどのネパール料理があり、

壁には、ネパールの壮大な山々の写真が飾られていた。

 

そして、スタッフも全員、ネパール人だった。

 

ネパール語が少しだけ話せる私は、

彼らとネパール語でおしゃべり!

 

エベレストベースキャンプや、カラパタール、アンナプルナベースキャンプまで登山したことがあるよ!

 

と伝えると、お店の人たちは嬉しそうにしてくれた。

 

注文した料理の味はと言うと、、、

もう、一口食べて、2ヶ月間いたネパールが、本当に恋しくなってしまった。

私の一番大好きな国、ネパール。

 

アチャールや、ダルスープなど、あの時の記憶を蘇らせてくれた。

 

お会計の時も、

別に、バブサンに連れて行かれたお店だからと言って、

何かを買わされたり、高い価格を要求されたり、

チップを要求されたりすることもなく、

ただただ、彼は私をそのネパール料理屋に案内してくれただけのようだった。

 

彼は何も注文せず、ただ私が食べ終わるまで、話に付き合ってくれた。

 

相変わらず冗談ばかり言っていた。

 

 

 

最後に、僕のお店がこの近くだから、

ちょっと見て行ってと言われたので、まあ見るだけならと思って彼についていく。

 

この路地を入って行ったところに、そのお店はあったのだが、本当にただ見るだけで、

何も買うことを強要されたりなどしなかった。

「もしも、またお土産が欲しくなったら、ここに立ち寄ってみて。

今買ってほしいってことじゃなくて。

場所を覚えておいて欲しくて。

インドのお土産を買おうって思った時に、思い出してくれればそれでいい」

 

と彼は言っていた。

 

いやあ、

インド人って、めっちゃこう言う時に、もの買わされたりするイメージがあったのだけど、

こう言う人もいるのだなあと、しみじみ思った。

 

 

ちなみに、ここの路地、次々会くらいに、またちょっとしたミラクルが起こるので、

よーく覚えておいてほしい。

 

 

彼のお店を出た後、また、ガンジス川沿いを通って、私はホステルに戻った。

 

 

インコまでいた。

  

  

 

 

帰宅後、私は、

モンベルの60リットルザックを、じゃぶじゃぶ洗った。

   

 

 

サブバッグは、マレーシアで昨日洗ったから、せっかくならこっちも洗おうと思ってね。

 

これだけデカイものを洗ったにも関わらず、

一瞬で乾いた。

 

さすがインドだ。

 

6/27

 

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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、ギター弾き語りで旅費を稼ぎながら、世界一周中!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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