エベレスト6日目 ディンボチェで高度順応!
エベレストトレッキング6日目。
今日は高度に順応するため、標高4410mのディンボチェで一日過ごす。
この日トレッキングをしない私達は、午前8時半、遅めの時間に起床した。
この時間に起床する登山客は、あまりいない。
100人以上が座れるダイニングにも、私たちの他にほとんど人は見当たらなかった。
気温は約-2、3度。部屋の中でも息が白くなるほど寒い。
昨晩の高山病の症状も、今朝にはすっかり治っていた。
水をたくさん飲み、よく睡眠をとり、高山病の薬を服用したおかげだろう。
朝食には、マサラミルクティと、ポテトと葉野菜と目玉焼きを塩コショウで味付けした炒めものを注文した。
塩こしょうで炒めただけの、このシンプルな味が、そろそろ疲れのたまり出した体に、よく染みた。
ダルバートやシェルパシチュー、モモなど、もう少し手の込んだ料理も、このヒマラヤトレッキングで食べてきたはずのに、この日食べたこのシンプルな炒め物が、これまでエベレストで食べてきた中で、一番美味しく感じた。
素材だって、下の村から何日もかけて運ばれてきたものか、この過酷な環境で育った野菜であるため、決して上等の物とは言えないはずだ。
それでもこんなにおいしく感じたのは、きっと日本でも食べられる塩と胡椒というシンプルな味付けに、ほっと落ち着いたからだと思う。
昼過ぎ、私たちは、パンボチェ探検へと出かけた。
この日はあいにく一日中曇り。
私の気持ちも、そのせいで少しどんよりしていた。
普段なら、探検ともあれば、張り切って外へ出かけたくなるのだが、なかなか腰を上げるのに時間がかかった。
心は空模様のようだとは、よく言ったものだと思う。
複雑で、予測できず、それでいて二度と同じ模様にはならい。
それだけでなく、晴れた日には気分も晴れ、曇りや雨の日には気分もどんよりしたり、感傷的になったり、空の色に心が影響されるのだから、人間は自然にはつくづく勝てないなと思う。
空の色と心の空模様が、少なからずつなががっていることを思うと、私達人間は、やっぱり地球の子なんだな〜と思った。
さて、探検といって向かった先は、ロッジと少し離れた丘の途中にある、ストゥーパだ。
写真で見るよりも、実物は大きく、4メートルくらいはあっただろう。
どうやって建てたのか、この山奥の小さな村に、わざわざ建てようと思うのだから、それほどここで生活するチベット仏教徒たちにとって欠かせないものなのだろう。
2、3日に前に滞在したナムチェの村にも、登山道の途中にも、色々な場所でストゥーパを見かけてきた。
詳細は割愛するが、ストゥーパの形は、仏教の世界観を象徴しており、日本にもある五重塔や三重塔の由来となっている。
ストゥーパの四方に描かれたブッダアイは、この世界を見守っていると考えられている。
私達は、サンディップの提案で、この丘の途中で、先に相手の帽子をとった方が勝ちというゲームをした。
”負けた方は、更に上の丘のてっぺんまで登って帰ってくる”という罰ゲームをかけて。
本気で帽子を取り合って、私は負けてしまったわけだけど、実際には罰ゲームはせず、楽しくふざけて終わった。
子供のように童心に帰ってアホなことを楽しめる時間が、本当に好きだった。
散歩を終え、ロッジに戻ると、スープヌードルとフライドポテトを昼食に食べた。
小さめのインスタント麺に、野菜が少し入っただけの素朴なものだ。
昼食を終えると、他にやることもないので、持ってきていたネパール語の教本で、ネパール語を勉強して過ごす。
サンディップや、ロッジのネパール人スタッフたちに、発音がわからないところを質問したり、文章を音読してもらいながら勉強するのは、楽しかった。
夕方になり、ダイニングのストーブが灯ると、いつものように椅子を持っていき、みんなでストーブを囲みながら、話をして過ごす。
夕食には、朝注文したのと同じ、ポテトと野菜の炒め物を注文。
この日は、高山病に悩まされることもなく、無事一日を終えた。
明日は標高4910m、ロブチェまで行くよん!
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