イタリアで経験したアジア人差別の話 – 旅するシンガーソングライター|内田美穂
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イタリアで経験したアジア人差別の話

こんにちは!

旅するシンガーソングライターの内田美穂(@bleatand)です。

 

前回、2年ほど前にイタリア旅行していた時に遭ったイタリアのエレベーターでのスリのエピソードや、ミサンガ詐欺のエピソード、伝票すり替えの話などを紹介しました。

 

今回は、イタリアを旅行している際に経験した、アジア人差別の話をしたいと思います。

 

 

イタリアのレストランで感じた、アジア人差別の話

 

友人と二人で、ローマのとあるピッツェリアに入った時のことです。

 

 

私たちは、そのお店に入った瞬間から、私たちはなんだか嫌〜な雰囲気を感じていました。

 

と言うのも、店内に案内された瞬間、ウエイターが私たちに向かって、目を細め、しかめっ面のような、軽蔑表す表情を向けたからです。

 

しかし、この瞬間、私は、

「きっと自分の勘違いだろう」と思うことにしました。

 

 

しかし、席に案内された瞬間、彼らが私たちに嫌悪感を抱いていることは、確信に近付いていきます。

 

まず、私たちが席に着いた瞬間に、ウェイターがメニューを、まるで投げるように乱暴にテーブルの上に置いたからです。

 

私は、あまりのことに、ただただびっくりして唖然としてしまいました。

 

 

そこからも更に、店員の嫌な態度は続きます。

 

注文したコーラが、いくら待っても出て来ないのです。

 

コーラなんて、冷蔵庫から取ってくれば済むものです。

そして、周りに客はほとんどいません。

忙しい訳でも、私たちの注文を忘れたわけでもないことは確かです。

 

 

そこで私は、ウェイターを呼びました。

店内は、お客もおらずとても静かだったので、数メートル先の彼には確実に聞こえたはずです。

ですが、彼は私をガン無視。

 

私はびっくりしました。

 

仕方なしに、彼のところまで歩いていき、

「コーラが来ない」

と言うと、彼はいやいやの態度でコーラを持って私たちの席に。

 

そうしてやっとコーラは届いたものの、彼がそれを置いた時の勢いは、中身がこぼれるほどでした。

 

 

私は、悲しくなりました。

自分たちが何かをしたわけでもないのに、なんだか酷い事をされているのです。

 

次に、他の店員がピザを持ってきた時も同じような態度が続きます。

彼も、ピザの乗ったお皿を投げるようにテーブルに置いたのです。

すごい音がしました。

 

私と友達は、思わず顔を見合わせました。

 

そして、自分たちは、何か悪いことをしたのかと、必死に考えました。

が、いくら考えても理由がわかりません。

 

このピッツェリアでの私たちの会話は、終始、

「なぜ店員はそういった態度なのか」と

もうそのことでいっぱいでした。

 

とても食事を楽しめるわけもありませんでした。

 

 

最終的に、私たちは、自分たちの履いている靴や服が、ドレスコードではないからかもしれないと無理やり結論づけることにしましたが、今思えば、きっとそれは違います。

 

 

そのお店は、とても庶民的なお店でしたし、私たちの着ている服は、決してみすぼらしいものではなかったからです。

 

 

結局理由はわからないまま、その時はお会計を済まし、さっさとお店を出ました。

 

 

ただ、ひたすらに悲しく、怒りも湧いてきて、食事は全く美味しく感じませんでした。

 

 

 

後から思ったことですが、私たちがアジア人だったから、差別されていたのだと思います。

 

というのも、他の欧米系の観光客たちに、そういう態度を取っているところは見られず、私たちだけにそのような態度をとっていたからです。

 

 

実は、イタリアにいた際、何度も

「ニーハオ、コンニチハ〜、アニョハセヨ〜」

と、道で言われてクスクス笑われたのです。

 

 

他の国(特にアジアなど)を旅していて、屋台の売り手などに「コンニチハ〜、ニーハオ、安いよ〜!」と、客引きとしての理由があり言われることはあるのですが、イタリアで言われていたのはその類ではありません。

 

道を歩いているだけで、一般人から、何の用もなく「ニーハオ」と声をかけられるのです。

それも、ニヤニヤクスクス笑いながら。

 

もし、あのレストランの店員のひどい態度が、差別によるものだったとしたら、

私は人生で初めて差別を経験しました。

 

 

 

私は、なぜ、あの時あんなに悲しいと感じたのでしょうか。

 

それは、何の理由もなく、自分には非がないのにも関わらず、ただ一方的に酷いことをされたからかも知れません。

生まれ持った変えることができない人種と言うアイデンティティを、馬鹿にされたからかも知れません。

 

そして何より、人種というものを理由に人を差別する人たちが本当にいるということを目の当たりにしたのが、悲しかったのかも知れません。

 

そして、それに屈し、悲しくなり、忽然とした態度を取れなかった自分が悔しかったのかも知れません。

 

あれから、イタリア以外にも、何カ国も旅をしていますが、時々他の国でも、

 

「ヘイチャイニーズ!ニーハオ」

と言われてクスクス笑われることなどがあります。

 

正直なことを言うと、私はそのような時、どのような態度を取るのが一番良いのか、自分の中でも答えを出せていません。

 

そして、差別をなくすためにはどうしたら良いのかなどについても同じです。

 

 

ですが、少なくとも私にできることは、

それにめげて悲しくなったり、怒ったりして、せっかくの旅行を台無しにするよりも、

忽然とした態度でそれらに屈せず、出来るだけ気にしないようにし、その時を楽しむことだと思っています。

 

 

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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、ギター弾き語りで旅費を稼ぎながら、世界一周中!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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