イタリアのミサンガ売りに注意しよう!手口と対策!
こんにちは!
旅するシンガーソングライターの内田美穂(@bleatand)です。
前回、2年ほど前にイタリア旅行していた時に遭ったイタリアのエレベータースリのエピソードを紹介しました。今回は、散々なエピソードシリーズinイタリア第2弾を紹介したいと思います。(今回のエピソードは、本当にアホすぎて、正直紹介したくないほどなのですが、意を決して注意喚起も込めて紹介します笑)
ローマ・コロッセオ前のミサンガ売り詐欺
ローマの観光の目玉スポット、コロッセオを観光していた時のエピソードです。
コロッセオの前を歩いていると、一人の黒人男性が「ヘイ!フレンド!ニーハオ!コンニチワ!」と話しかけてきました。
嫌な予感がしたので、(だって、普通の人は、ヘイフレンド!ニーハオ!なんて話しかけて来ない)最初は無視していたのですが、あまりにもしつこい彼。本当にずーーーっとついてくるんですよ。
そこで私は、思わず立ち止まってしまいます。すると彼はたわいもない話を始めました。
ニコニコ笑顔で、フレンドリー。なんだか話をしているうちに、だんだんいい人に思えてくる。。。気がする。(これが本当に全ての間違い)
と油断したところで、彼は「こうやって腕を見せて」と言いながら、手のひらを上に向けて差し出して来ました。
言われた通りになんてしなきゃ良いものの、私は何も疑うことなく、彼の真似をしました。
すると彼は、ミサンガの紐のような物を取り出したかと思うと、「この紐は願いが叶う紐なんだ!」と言って、私の腕に、勝手に巻き始めます。
「驚くべき速技で」という表現は、彼のためにあるのかもしれない。と思わせるほどの速技です。
「うんとも、すんとも、いいえ」とも、何も言わせる隙を与えません。
そして彼は、ニコニコ笑顔で、超ナチュラルトークを続けました。
すると彼は、「これは、願いが叶うミサンガなんだ。僕が結び終わる前に、願い事を心の中で唱えて!いいからほら!」
と、言います。私に何かを考えさせておいて、心の中で逃げる準備をするのを防ぐためかもしれません。
私は、まんまと、頭の中で、私の願い事ってなんだろう。と考え始めました。(アホだ!)
「いやいや、そんなはずない」
と思いかけたその瞬間、「おおダメだダメだ!願い事は口に出してはいけないんだ。俺が結び終わるまで絶対に口に出すなよ。そうじゃないと願いが叶わなくなるからな!」
と彼は言って来ます。
私は本当にアホです。今考えれば。
でも、この時は本当になんとも思いませんでした。
頭が回らないほどの一瞬の出来事だったし、一度言われるままにしていると、おかしいと思う隙さえありませんでした。
というよりも、実際にはおかしいと思っていたのに、なんだか言われるままがままになってしまう勢いがありました。
頼んでもないのに勝手に巻いてきたただの紐で、願いが叶うわけがないのに。
そうしてラストスパートというところで、
「いいか、これが最後の結び目だ。願いは心の中で唱え終えたか?じゃあ行くぞ、これを結んだら願いが叶い始めるからな。3、2、1」
という掛け声と共に、彼は紐を結び終えました。
するとそのミサンガを結び終えたその瞬間、ついさっきまでニコニコ笑顔だった彼の表情は一転し、「金払え!」と強い口調で言ってきたのです。
私は、サーっと血の気が引きました。
慌てて、
「勝手に巻いたんだから、払わない。」
と一度は言ってみるも、そのガタイで、その表情で、「いいから金払え!」と言われたら、抵抗する気が失せます。
というよりも、抵抗しても勝ち目はなさそうです。それに、殴られたり、銃を持ってたりしたら死にます。
走って逃げても絶対に敵いそうにない相手です。
だいたいこの手の人たちはそう。最初はいい顔をして、フレンドリーに話しかけてきます。
「俺はこのアクセサリーを巻いてやったんだぞ!金払わないっていうのか?」
と、だんだん口調が強くなり始める彼。すると、どこからやってきたのか、仲間らしき男性も数人集まってきました。
私は、怖くなり「お金払って逃げれるのなら」と思い、
「いくら?」と聞いてみました。
すると、いくら持ってるんだ?
と聞いてきます。
これは、とれるだけぶんどってやろうということです。
「お金持っていない」
と言うと、
「んなわけねーだろ。財布出せ。財布見せろよ。オラ」と怒って言ってきます。
もう頭が回っていない私。
恐怖に負けて、とりあえず、カバンから財布を取り出してしまいました。
しかもこの時、ちょうど財布にたくさんお金入れちゃってたんですよ。
いつもは、いくつかの小銭入れを2つ持っていて、1つの小銭入れに大金を持ち歩かないようにしているんですが、ちょうどこの時、ATMでお金降ろしたばっかりで。
無事、ぶんどられるだけのお札を取っていかれました。
多分7千円くらいだった気がします。
私は、ただの原価10円ほどの紐に、7千円も払ったのです。
手口と対策
この経験から気づいたことが、いくつかあります。
まず1つ目は、前回の記事と同じように、普段から危機を事前に防ぐための対策しておくことが大切ということ。
そして2つ目が、何か起こってしまった際に、被害を最小限に抑えられるような工夫をしておくことが大切だということです。
例えば、もし私が今回、メインの財布の中身に1000円だけ入れておき、残りのお金は別の財布にでも入れておけば、被害は1000円で済んだわけです。
どんなに注意していても、スられたり、詐欺られたりすることはあります。事前に防ぐことも大切ですが、起こってしまった後に、被害を最小限に食い止めることも大切なのです。
最後に、これは当然のことかもしれませんが、怪しいなと思ったら、それがどんなに甘い言葉でも、最初から話に乗ってはいけません。
相手は詐欺のプロなのですから、一度話に乗ったら、そう簡単には逃げられられません。
そして、怪しいと気づくためには、前回も書きましたが、事前に色々な犯罪の手口をリサーチしておくことが大切です。ネットやガイドブックで簡単に情報は手に入るので、旅行の前には必ずその地域で多発している犯罪の手口を学んでおきましょう。
お金は複数の財布に分け、1つの財布に大金を入れない。
怪しいと感じてたら、どんなに甘い言葉でも話に乗ってはいけない。
被害を防ぐ対策だけでなく、最小限に抑える工夫も大切!
次回は他のエピソードも紹介したいと思います!
お楽しみに!
前の記事:イタリアのエレベータースリに注意!
次の記事:イタリアのレストランでは、伝票のすり替えに注意しよう!
読んでくれてありがとうございます!よかったら
ポチッと↓ヽ(*^ω^*)ノ