台北、西門を散策。
西門の街は、若者でごった返していた。
道ゆく人は大声をあげて笑い、自動車の音が周りを包み、クラシックギターを弾くバスカーが奏でる音がスピーカーから大音量で流れ、建物や電子広告から流れる音楽や広告の音がそれらをかき消すように鳴っている。
どのビルも、ビビッドカラーをふんだんに使った広告で、ギラ付いている。
他よりも目立ちたくてしょうがない広告たちは、この西門の雑踏に、余計にごちゃごちゃ感を与えていた。
1つくらい、目に優しい広告看板があったっていいのに。
そう思ってしまうほど、見事に全てのビルが、ベタベタにビビットカラーで埋め尽くされている。
目に映るものの中で、トーンの低いカラーをしたものといえば、さっきまで雨を降らせていたどんより分厚い雲だけだった。
西門は、例えるなら、日本でいう原宿といったところだ。
原宿にもう少しだけ、ごちゃっと感を加え、表参道から流れてくるあの気高い空気を、完全にシャットアウトしたような感じ。
さて、そんな西門町の雑踏の中へ、私は足を踏み入れてみる。
6年前、そして3年前に来た時よりも、なんだか少し、小さく、おとなしくなったような感じがした。
それだけ私が大人になったということなのかもしれない。
西門町を少し歩くと、右手に
「阿宗麺線」
の文字が見えてくる。
実はこのお店、現地の人たちの間では、超がつくほどの人気店。
ガイドブックには載っていないが、毎日お店の前には超超超行列ができている。
麺線とは、そうめんのようなとっても細い麺料理のことで、ここの麺線は、モツの入った醤油と魚介ベースのスープが特徴。
日本人なら絶対に癖になってしまう味で、なんと私は台湾滞在中毎日食べていた。
小カップ一杯55台湾ドルと値段も手頃。
チリソース、ニンニクソース、黒酢が用意してあり、これをお好みで加えて食べる。
イートインスペースはないので、みんながお店の前に立ち、立ち食いしている。
昨日の夜、羽田空港でカレーを食べてから、その後何も口にしていなかったこともあるかもしれないが、
初めてこれを食べた時、美味しすぎて、この食べ物が食べられなくなるなら、もう日本に帰れないかもしれないと思った。
さて、麺線を食べた後は、西門で有名な、煮物やさん?に向かう。
煮てある物ならなんでもいいと思っているのか、鳥の足や、豆腐など、なんでもかんでも煮物が並んでいた。
ゲテモノは苦手なので、二種類の豆腐を買ってみる。
1つは、はんぺんみたいなフワフワの食感の豆腐。
日本の豆腐とはかなり違っていて、スポンジみたいな食感。
もう1つは、台湾人の友達曰く、豆腐界のチキンらしい。
一口食べてみたら、その意味がわかった。
湯葉の硬い版みたいな豆腐が、何層にも重なっていて、見た目も食感もチキンみたいだ。
私はその後しばらく西門を散策した後、
私は高校生の時に初めてできた外国人の友人、シェリーに会うために、忠孝敦化駅に向かった。
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