世界一周に踏み切れずにいた、私を変えた一言
私が世界一周を決意したのは、2018年の4月ごろ。
世界一周に旅立つ8ヶ月程前。
それはちょうど、新卒採用で入った会社に、入社したばかりの時期のこと。
せっかく新卒採用された会社に、まだ入社したばかりであるこの時期に、なぜ世界一周を決意したのか。
そこには親友に言われた、たった1つの言葉がありました。
海外に行きたいという思いを持ちながらも、踏み切れずにいた頃
広告会社から内定を頂き、就活がちょうど終わったのが、2017年の8月。
その後、翌年4月の入社日までの間に、私はこれまでも好きで続けていたバックパッカーで、ネパールに2度旅をしました。
その際、エベレストやアンナプルナなどのヒマラヤを登山し、冒険心や、海外で自分の知らない世界をもっと見てみたいという気持ちが高まりました。
その気持ちは、入社日が近づく頃には更に膨らみ、1,2年以内に、海外に長期間行きたいと強く思うようになっていきます。
けれど、この頃抱いていたその思いは、具体的なものではなく、「近いうちに海外で生活したいな」くらいの漠然としたものでした。
それが世界一周という形なのか、ノマドワーカーとしてどこかの国に滞在するのか、海外転職なのか、自分がどうしたいのかは、はっきりとは決まってはいませんでした。
そして何よりも思っていたことは、「まず、十分な資金を貯め切らない事には、もしくは海外で生活できるだけの職をまず先に得ない事には、海外に行くなど到底無理だ」ということです。
もし、世界一周を1年間するなら、最低でも200万円はかかります。
もし、ノマドワーカーをするなら、生活できるだけの収入を得れるだけの職を先に得る必要があります。
海外転職なら、英語力やその他のスキルを先に伸ばさなくてはいけません。
そんな風に考えると、実際には1、2年のうちに海外に行くのは現実的ではないと、心のどこかで思っていました。
そんな私を一瞬にして変えた、親友の言葉
結局、海外に行きたいという思いを持ちながらも、何か具体的な方法を考えたり、そのために行動を起こしたりする訳でもなく、そのまま広告会社へ入社した私。
もちろん、広告会社へ入社した志望動機や、就活中にこの会社で叶えたいと語っていた夢は嘘ではありません。
ですが、それと同時に、日に日に膨らむ海外への夢も、捨てきれずにいました。
そんな思いを抱えていた、4月中旬ごろ。
それはちょうど、入社したばかり会社の研修を、毎日受けていた頃です。
私は、ある日、大学時代の親友と会い、たわいもない話をしていました。
その会話の中で、私は、
「あー、世界一周したい!会社を辞めて海外に住みたい!なんならネパールに移住したい!日本から出たい。でもお金がない!」
と、彼に思っていることを、なんとなく吐きました。
この時、私は別にそこまで深く考えてこの発言をした訳ではありません。
そして、彼に具体的なアドバイスを求めていた訳でも、何か意見を言って欲しかった訳でもありませんでした。
ただ、日頃思っていたことが、口からこぼれただけ。
けれど、そんな私の言葉を聞いた彼から返ってきた言葉は、私の意表をつくものでした。
「お前、世界一周とか、海外移住とかしたいって言ってるくせに、できないできないって言ってるけど、本当にする気あんのか?俺にはそうは見えないね。
まず、金のせいでできないって言ってる時点で、お前には本気が足りない。
本気で世界一周したいと思ってるやつは1万だけ持ってでもしてる。そんなやつ、そこら中にいるぞ?
第一、お前、今何かそのために本気で貯金するとか、英語勉強するだとか、何かしら努力してんのか?
できないって言ってるその暇があるなら、行動!行動!」
半年前「世界一周したい。でもお金がない」って話したら「本気のやつは1万でもしてる。金のせいにしてる時点で本気が足りない。第一今努力してんのか?できないって言ってる暇があったらまず行動」って言われた。その時、できない言い訳なんて自分で作ってるだけだって。まずやらなきゃって気づいた。
— 内田美穂 / ギター弾き語り世界一周中/旅するシンガーソングライター (@bleatand) September 1, 2018
私はびっくりしました。
そしてこの言葉を聞いた時、ひとえに言葉が出ませんでした。
彼の言葉が、全くもってその通りだったからです。
私はこの時、1、2年以内にお金を貯めて、海外に行こうとは思いつつも、必死でお金を貯めている訳でも、貯金をするための具体的なプランを考えている訳でもありませんでした。
毎日英語の勉強をしている訳でもなければ、何1つとして、そのための具体的な行動をしていなかったのです。
私は、彼のこの言葉を聞いた瞬間に、自分はただ、”できない”と、自分で勝手に思い込んでいただけだと気づきました。
”できない”と決めつけていたのは自分自身なのだと。
私は、彼の言葉を聞きながら、自分の意識が目に見えるように変わっていっている事に、自分自身で気づいていました。
そして内心、ものすごいワクワクし、それと同時に私の親友を尊敬し、そして彼を友人として持った事に感謝していました。
この日から、私は、世界一周に向けての具体的な準備と計画、そして行動を起こし始めたのです。
私の退職と世界一周は、この日から、現実のものへとなり始めていたのだと思います。
言ってみれば、意識が変わったこの瞬間から、私の世界一周という夢は、すでに半分叶っていたのかもしれません。
具体的に何をしたのかは、こちらの記事に書いているので、よかったらぜひ読んでみてください。
【記事】貯金もスキルない私が、会社を辞めるまでにしたすべてのこと
できない言い訳を作っているのは、自分だった
「海外に行きたい。でも、お金がないからできない」
そんな言葉を吐いていた頃の私は、”できない”ということを正当化するために、「お金がない」という言葉を言い訳として使ってました。
そして、そう言っているうちに、本当に、「お金がなければ海外には行けない」そして「お金がないから、世界一周ができないんだ」と思い込んでいたのです。
実際は、十分な資金がなくても世界一周できる道を見つけ出し、現在こうして世界を旅している訳ですが、もし「お金がなければ海外には行けない」というその思い込みをこの時親友が解いてくれなければ、今こうして世界一周をしていたかどうか、定かではありません。
実際、
「〇〇だと、〇〇できない」「〇〇だから、〇〇できない」「〇〇だから、〇〇しなくてはいけない」
そんな言葉を聞く場面は、日常に溢れています。
けれど、本当にそうでしょうか。
私は、強く望み、それを実現するための道筋を立て、努力をする限り、この世に”できない”ことなど、1つもないと思っています。
”できない”
という言葉は、単なる思い込み。
できないのは、私たちが、最初からできないと思いこみ、行動を起こさないから、できないのだと思います。
この世にできないことなんて、1つもないと思う。もしあるとしたら、それは最初からできないと思い込んで、計画も行動もしないから。もちろん、何度も失敗はするけど、それはできないんじゃなくて、途中過程なだけ。強く望み、道筋を立て、努力をする限り、その時点で、もう夢は半分叶ってると思う。
— 内田美穂 / ギター弾き語り世界一周中/旅するシンガーソングライター (@bleatand) February 12, 2019
実際私は、
「お金がないと、世界一周ができない」
そう思っていましたが、
「お金がなくても世界一周する道はある」
そう気づいた瞬間から、その具体的な方法を考え、それを実現するために努力をし、今こうしてやりたいことを叶えています。
私は当初、就職して安定した収入を得られるようになり、完全に資金が貯まってから、海外に行こうと考えていました。
けれど、これまでやったこともなかったプログラミングとライティングを事前に学び記事を書き、ギターを持ってバスキングをする事で、事前に十分な資金を集める前に、こうして今旅ができています。
本当に、やりたいと心から思っているのなら、解決策はいくらでも見つけられると思います。
今考えている方法以外に、本当にそれを叶える策はないのかどうか、一度考えてみることも大切です。
そして、準備が事前に万端に整っていなくても、一度始めてみれば案外できてしまうことだってあります。
もちろん事前の準備は大切ですが、全てが完全に揃ってからでないと挑戦できないなんてことはありません。
まずは、行動してみることも大切です。
私はよく、
「人生初の路上ライブが海外だなんて、資金もないのに世界一周にいきなり飛び出すだなんて、無謀だ、頭がおかしい」などと言われます(笑)
けれど、「〇〇でなければ、〇〇できない」などと言った、世間一般の常識にとらわれていては、自分のやりたいことができない時もあります。
もし、何か心からやりたいことがあり、何かの理由で踏みとどまっているのだとしたら、その理由は本当に事実なのか、単に一般常識に飲み込まれているだけではないか、考えてみてほしいです。
そして、頭の中で考えるだけなく、まずは行動するから始めてみてほしいと思います。
行動してみて、始めて見えてくることは、意外にもたくさんあるからです。
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