お別れの日。バイバイ、サイード
今日は大好きなサイードのチェックアウト日。
まあ、そんなに遠くに行くわけでもないし、きっとまた会えるだろうと思っていたから、そんなに悲しい思いはしなかったが、それでもこれが一旦のお別れだ。
前回ちょこっと書いたけど、カレッジスチューデントのサイードは、卒論を書き上げなければいけない。
が、ここのホステル、ほんっと居心地がめっちゃいいんだよね。
ロビーには大きなソファが置いてあり、大抵みんながたむろしてて、
で、ここに泊まってる人たちって、みんなフレンドリーな人ばっかだし、
長期滞在者がかなり多いから、全員が全員名前を覚えてる友達なわけ。
そうすると、ロビーにいると、だいたい色んな人が話しかけてくるわけよ。
もし、皆んなが、集中している様子を理解して、彼をそっとしておいてくれたとしても、
それでも結構ざわざわとうるさい。
サイードは、その環境だとどうしても集中できないようだった。
だから、アパートに移ることにしたのだ。
本当はサイードは、1ヶ月くらい前にチェックアウトして
、アパートかなんかに行くはずだったのだけど、
私がそのうるさい中でも気にせず集中してブログを書いている様子を見て、
「ミホにできるなら僕にもできる」
とトライしたらしい笑
この写真、サイードが、自分をモチベートするために、
私が集中してるところを隠し撮りしたらしいw
が、やっぱり、彼には一人で集中できる場所が必要なようで、
アパートに移ることにしたらしかった。
はあ。
今日も、朝は、平和だ。
まだ、サイードは起きてこない。
やっと彼が起きてくると、
去ってしまう彼と共に、皆んなで記念撮影。
それだけこのホステルの人たちが仲良いということ。
それともう1つ。
それだけサイードがみんなから愛されているということだ。
誰といても、サイードのことを悪く言う人はいない。
みんな仲良くフレンドリーと言いつつも、
時々、、、、
いや、結構頻繁に、
ホステルには、女遊び目当てで色んな女性にちょっかい出したり、
ホテルに誘ったりする男性たちがいる。
そういう人は、だいたい女性部屋での話題となり、
「あの男には気をつけろ」とマークされるのだった笑
が、当の本人たちは、女性たちが気づいていることに気がつかず、
この女がダメならまた別の女性、とトライを繰り返すのだ。
他の女性にも、もう全部筒抜けになっちゃってるのにねw
それが、ホステルではよくあるお話。
まあ場所にもよるけどね!でも、旅をしている人たちって、いい人たちもすーーんごく多いんだけど、海外にいるんだからって羽目を外そうとしている人が多いのも事実。
写真を撮った後、サイードは、みんなと順番にぎゅっとハグした後、タクシーに乗って、去っていった。
私は、彼が去った日の夜、
サイードとこれまで話し合った、たくさんのことを思い出した。
彼とは本当に、色々な価値観をすんなり共感し合えた。
そして何より、私が最近失いかけていた、大切なことを、取り戻してくれたように思う。
私は彼と出会ってから、心が軽く、そして今までよりももっともっと明るく毎日を楽しめるようになった。
悩みとか、そういうものがすっと消えた感じがするのだ。
そして、もっと素直な気持ちで、自分らしく過ごせるようになった。
彼と話したこと、彼が友達にしていたこと、彼の振る舞いなど全てが、
もし今後、何かに悩むことになったら、どうすればいいのか、
その正解を、教えてくれた気がする。
私は、昨日彼にもらった本を開いてみた。
表の裏表紙には、こう記してあった。
「もっとも勇敢で、輝かしく熱心な、
僕の親愛なる友達へ
またいつの日か、この本を君が僕に届けてくれる日が来ますように。
僕らが約束したようにね。
サイード」
そして本の最後には、
「思考じゃなく、心に従え!
幸運を祈る!
君の精力を永遠に保て!」
と書いてあった。
それは、私たちが、よく口にしていた。
合言葉だった。
06/06
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