最後の月曜日。サイードとの最後のハングアウト - 旅するシンガーソングライター|内田美穂旅するシンガーソングライター|内田美穂
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最後の月曜日。サイードとの最後のハングアウト

「come outside」

サイードからメッセージが入ったのは14時26分。

 

約束の約5分前。

 

まだベッドにいた私は、相変わらず、

「ちょっと待って、Give me 15 mins!」

と送り返す。

 

 

そう、今日は月曜日。

 

なぜか毎週月曜になると、サイードは私に会いに来るのだった。

 

私があと15分待って!

と送ると、彼は、私にこの写真を送ってきた。

そう、あのメニューのないレストランだ。

この画像を送ってくると言うことは、彼は今ここにいると言うこと。

 

私は送られてきた画像に、

「Hooo!Let me wash my face!Another 10 mins」

と返信した。

 

「Ok take your time」

というサイードの返事を受け取り、やっとベッドから体を起こす。

 

 

一通り準備を終えて、目の前のレストランに向かうと、そこにサイードがいた。

 

3人で私は写真を撮った。

 

 

実は、この3人が同時に揃うのは初めてのこと。

なぜかというと、私がここに通うようになったのは、サイードがここを去った後だから。

私は、私のだーーーーーーーい好きなこの二人と同時に顔を合わせることができて、本当に嬉しかった。

 

この写真は、私のお気に入りの一枚だ。

 

私は、私の大好きなおじさんモハメドが、私の大好きな友達サイードのことを好きでいてくれて嬉しかったし、

私の大好きな友達サイードが、私の大好きなおじさんモハメドのことを好きでいてくれて本当に嬉しかった。

 

それに、彼らが私を好いていてくれていることも。

 

 

私がレストランに着いた時、サイードは、キッチンのものをつまみ食いをしていた。

 

「これ、ほんと美味しいよね。これ大好きなんだよ。ちょっと食べさせて」

 

と言いながら、堂々とちゃっかり。

 

 

それは、私がここでつまみ食いをする方法と、全く同じだった笑

画像に含まれている可能性があるもの:1人、立ってる、室内

そして、彼は、これはどうやって作ったんだとか、何を入れたらこの味になるんだとか、いろいろ聞いていた。

 

それも、私が毎日このお店に来て、私が彼に尋ねていることと、まーーーーったく同じだった。

 

サイードがいると、メニューのレストランは、なんだかいつもと違う場所のように思えた。

賑やかで、むしろガヤガヤとうるさかったから。

 

「サイードは、このレストランで、いつもこんな態度だったなか笑」

と私は1人可笑しくなった。

 

 

それと同時に、私は思った。

 

私たちって、すごく似ているんだ

と。

 

だからこれだけ共感し合えるのだ。

 

 

まあ、いつも

「僕らって80パーセントは同じ考え。

残りの20パーは違う考え。

だからいい友達なんだ。

 

全部言わなくても、完璧に理解し合える。

 

そして、違うと思ったら、反対意見もいい合えるし、お互い違いがあるからこそ、高め合える。補え合えるんだ。うん、そうだ。だからだ」

 

と言い合っているから、今更わかっているのだけどね笑。

 

 

私たちは、その後、クアラルンプールをとりあえず歩き回った。

 

いつも通り、行き先など決めず、ただ街を歩いた。

 

私たちに必要なのは、綺麗な景色でも、楽しいアクティビティでも、美味しい料理でもなく、ただ、二人でおしゃべりを楽しむ時間だけだから。

 

その後休憩に、マクドナルドに言って、アイスクリームを買った。

 

前回私がアイスを買ったからという理由で、今回は彼が奢ってくれた。

 

とは言え、彼は何かと理由をつけて奢ってくれるので、おごられてる回数で言えば、10:1くらい。

 

サンキューほんと。

 

さて、私は今日も路上ライブに行くので、その準備をしなくてはいけない。

 

 

流石に、こんな、寝起きのままの化粧もしない、パジャマのような服装で路上ライブをするわけにはいかない。

 

サイードに会って、ただおしゃべりする為に街を歩くのとは、訳が違う笑。

 

 

彼の前なら、別にどんな格好をしていたって、何も言われなければなんとも思われもしないが、人前ではそうも行かない。

 

一旦部屋に戻って、準備を整えると、路上ライブに出かける前に、私たちはまた、レストランに寄った。

 

サイードが、レストランのおじちゃん、モハメドに挨拶したいと言うから。

 

ちゃんとしてるなあ。ほんとに。

 

アロー通りにたどり着くと、今日は、いつものポジションの、ちょうど向かい側に立って、歌い始める私。

     

 

歌い出して、しばらくすると、毎日同じアロー通りでバスキングをしているミュージシャンが、私の前を通った。

 

すると彼らは私に気がつき、手を振り、そして近づいてきたかと思うと、チップを入れてくれた。

 

私は思わず、ギターを弾く手を止めた。

 

 

「ありがとう!!もし、後で時間があったら、一緒に歌おう。」

 

「もちろんだよ。僕らこの通りで歌ってるから。」

 

「わかった。後で探しにいくね!」

 

今日も歌を歌っていると、一緒に写真を撮ってもいい?と聞いてくれる人が、たくさんいた。

私はそれが撮っても嬉しかった。

 

そして、冷たいオレンジジュースを入れてくた人もいた。

お金も、物も、食べ物も、変わりなく、応援の気持ちだ。だからもちろん全部嬉しいのは変わらない。

 

でも、いつもお金でチップをもらうこともあって、たまにこうやって飲み物をもらったりすると、ちょっと「お!」と言う感じで、また違った嬉しさを感じる。

 

それはきっと、喉が渇いているだろうな、とか、暑いから冷たいオレンジジュースは気持ちいだろうな。

 

とか、そう言うことをちょっとでも想像して買ってくれたのかもしれないと、

私が勝手に想像することも理由かもしれない。

 

 

それと、お金を入れてもらうと、それを出来るだけ節約しようとする私。

なので、自分でオレンジジュースを買うことなんて、きっとないと思うんだよね。

 

飲み物が欲しいなら、水で我慢すればいい

 

って思っちゃうから。

 

だから、オレンジジュースをもらうと、自分では買う機会のないけれど、だけど本当は飲みたいと思っている物を飲めるから笑

 

私は多分、仮に日本で1万円をもらったとしても、その1万円を焼肉に使おうとは思わないけど、1万円の焼肉を最初から奢ってもらったら、あー美味しい!ってなるのと同じ笑。

 

私はギターを片付けると、彼らを探しに出かけた。

 

同じ通りを少し歩くと、彼らはすぐに見つかった。

彼らが一曲歌い終わるのを待って、私たちは、その場で、Kiroroの未来へを一緒に歌った。

Kiroroの未来へは、マレーシア人なら誰でも知ってるほどの有名曲なんだよね。

 

だから、未来へなら、彼らも即興で演奏できるのだ。

 

その時の動画がこれ。何時間も高い声で、大きな声で歌った後なので、

いきなり低いキーで歌った私、全然声出てないけど悪しからず。

 

一曲だけ歌って、私は、

「友達が待ってるから、今日はもう行かなくちゃ!また機会があったら一緒に歌おう!」

と言って、帰路に着いた。

サイードの終電は、確か10時半。もう9時近くなっていた。

 

私は、明後日の飛行機に乗ってインドに行く。

今日がマレーシアでの最後の月曜日。

今日がサイードに会えるのも、本当に本当の最後かもしれない。

少なくとも、マレーシアで会えるのは、これで最後だ。

次は何年後かも分からない。

 

私は、ホステルで待っている彼に会いに、走って帰った。

 

255.4RM
1USD

計約6714円

6/24

 

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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、ギター弾き語りで旅費を稼ぎながら、世界一周中!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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