ネパールの古都「バクタプル」でタイムトリップ!
ネパールに来て2日目、「モンキーマンマンテン」の通称を持つスワヤンブナートに向かった。
入口の門をくぐるとすぐ、長い登り階段が待っていて、そこを5分くらい登っていくと、山の頂上に辿り着く。そこにどーんと構えているのがこの巨大ストゥーパだ。
頂上はちょっとした広場のようになっていて、チベットの骨董品屋がぎっしり並んでいる。
お香の香りと、不思議な音楽のようなチベット仏教のお経を唱える声が、あたり一面に立ち込めてた。
やさしい日差しの下で、考え事をしているように見える信者、のんびり昼寝をする犬たち、初めて見る光景に子供のようなキラキラした目でカメラを構える観光客。
どこか異世界の空間に迷い込んでしまったような気になる。
時間の流れ方も、空気も人も、何もかもが外の世界と違う。
気持ちよさそうに寝ているわんちゃんたち。わかるよ。あたしも床に寝っころがって昼寝したいもん笑
写真じゃ伝わらないけど、音と匂いと日差しの温かさと、中世の建築のどこか懐かしい感じ、全部が心地よすぎて、時間を忘れそう。
近くで見るとちょっと怖いけど、いい雰囲気の骨董屋さん。
「モンキーマウンテン」という通称なだけあって、スワヤンブナートには数えないほどの野生のサルがうろうろしている。
記念にSNOWで一枚!
なかなかこっちを向いてくれない。近づきすぎると歯を剥いて「シャーッ」と威嚇されるので、大苦戦。日本じゃ絶対撮れないスーパーショット。おさるさんありがとう!
そしてボダナートを後にし、車で南へ30分、旧王朝のある古都、パタンへ向かった。
ほんっとに運が悪くて、さっきのボダナートで突然カメラのレンズが壊れちゃって。パタンからは超望遠レンズでの撮影。日ごろの行いが悪いせいかもしれない(笑)
パタンにつくと、一番先に目に入ったのは、2013年の震災で半壊してしまった寺院たち。
パタンは被害が結構ひどくて、全壊してしまった寺院もたくさんあったらしい。瓦礫の山も多く見られた。あれから5年近くたっているけど、復興がなかなか進んでいないみたい。
それでも、パタンの王宮広場はとても美しかった。
王宮を抜けて、足の向くままに歩いていくと、カトマンズの中心地タメルとは違った、人々の生活が垣間見れる。
きれいなおばあさん。日向ぼっこかな。
路地の向こうには、ネパール式の三重の塔。かっこいいー。
震災の影響で歪んでしまった建物。崩壊してしまわないよう、木の柱で支えられている。こういった建物は、ここパタンだけでなく、タメルや他の地域にもあちこちで見られる。
ここに暮らしている人たちは、避難所から戻ってきたばかりの人たちだ。
さらに歩くと寺院を見つけた。
平日なのにも関わらず、地元の人々でにぎわっていた。日本で育った私は、こっちの人の信仰の厚さにびっくり。
あちこちから不思議な歌のようなお経が聞こえてくる。それがお香の匂いと合わさって、煙と一緒に空に昇っていく感じが、すごく神秘的だった。
お寺を出ると、また違った音が聞こえてくる。
さっきの神秘的な感じとは一変、生活感のある音が生々しい。バイクの音、子供の笑い声、金物を叩くような騒々しい音が、ごちゃ混ざになって耳に響く。
家から家を伝うように張り巡らされた電線が、蜘蛛の巣みたい。もしも空を飛べるようになれたとしても、カトマンズの鳥にはなりたくないな笑
カトマンズって、街の喧騒と、中世の街並みと、信仰の神秘的さと、人の生活感と全部が混じり合ってて、ほんとにわくわくが止まらない。
一通りパタンの町を歩いたあとは、車で30分、次はバクタプルへ向かった。
バクタプルはパタンと並ぶ、カトマンズ盆地内の古都。だけど私はバクタプルの方が好き。古き良き文化の香りが街全体に立ち込めている感じがする。
時代を飛び越えてしまったのは、この街なのか、私なのか、わからなくなりそう。
そしてこんなイケメンな婆さまが、腰をかけておられた。バクタプルの街並みと雰囲気がマッチしてて、映画の中の女優さんみたい。お婆さん、小1時間はここに座って一服してけど、あたしは彼女に見とれて、向かいのお寺の梁に腰掛けながら、彼女が吐くタバコの煙をしばらく眺めてた。
一休みのあとは、バクタプルの名物、ズーズーダウ、通称ヨーグルトの王様を食べた。
望遠レンズしかないので、ヨーグルトの写真を撮るのに苦戦、、、5mも離れたとこから焦点を定めてカメラを覗く、変な人になっちゃた。
このヨーグルト、本当に名前負けしてない。今まで食べたどんなヨーグルトよりおいしかった。濃厚すぎてところどころ固形の塊になっている。そしてとーっても甘い。ヤスダのヨーグルトの10倍くらい濃かった。
ごちそうさま!
ヨーグルトを食べた後、バクタプルを後にすることにした。でもその前に、この街を背景にどうしても写真が撮っておきたくて。けど望遠レンズしかないから、タイマーを10秒にセットして、シャッター押した瞬間に50メートルくらい猛ダッシュ。定位置についたら振り返って何事もなかったようにポーズを決めて写真に写るっていう行動を10回くらい繰り返してた。
そしたら韓国人のHelenaちゃんが、「あの〜写真撮りましょうか、、、?」って声かけてくれた。
集中しすぎて完全に自分の世界に入り込んでたけど、一瞬で現実世界に引き戻された。
てか一部始終見られてたと思うと恥ずかしい!笑
自分で撮った写真がこちら。
もはやどこにいるのかわからん。
彼女に撮ってもらった写真がこちら。
一目瞭然。Helenaちゃんありがとう、、、!うん、でももうちょっと早く声かけて!(笑)
彼女は小学校の先生をしていて、3週間、こっちで研修をしているらしい。別れ際、連絡先を交換してバイバイ。「一人で撮ってた写真も送ってね笑」って言われた。やっぱ見てたんね全部w
そんな感じで、お気に入りの街リストに追加されたバクタプルを後にした。
次は、ヒンドゥー教の聖地、火葬場のあるパシュパティナートへ行きますすすす。
読んでくれてありがとうございます!よかったら
次の記事→聖なる寺院パシュパティナート|火葬場で見たヒンドゥー教の死生観とは?
前の記事→カトマンズを街歩き!日本にはない、私が恋したネパール魅力