決めたことがある!!人の優しさに触れて。
今日は、ホステルではなく、場所を変えて、インド料理の食堂でブログ!
お気に入りのバナナロティと、テ・アイスを注文。
つい何時間かステイしてしまった。
夕方18時半になると、ヒンドゥー教のお寺に行って、無料の食べ物をもらいにいく、いつも通りの毎日。
今日のメニューはいつもと少し違っていて、豆と、春雨みたいなヌードルと、辛いポテトサラダの様なものの三種類!
いつも通り、
味は超微妙、、、!
さて、私は、夕方、路上ライブに出かける。
今日も、歌っている最中には、本当にたくさんの人たちが応援してくれた。
「本当に一人で旅をしているの?」
「クールだね!」
「本当にギターで稼いで旅してるの?」
「日本が大好き!」
「一緒に写真撮ってよ!!」
「頑張れ!」
そんな1つ1つの言葉が、私にとって、とってもモチベーションになるのだ。
そうやってしばらく歌っていると、向かいのお店のウェイターさんが、突然、私のところにオレンジジュースを持ってきた。
「あのお客さんから」
と指さす方には、インド人っぽい御一行が座っている。
彼らは、私と目があうと、にっこりした。
私は思わず、ギターを弾く手を止め、彼らの元にお礼を言いに駆け寄った。
ありがとう!!
と言うと、
「いやいや大したものじゃないけど、よかったら飲んで!歌ってるから何か飲み物が必要でしょ。頑張って!ほら!みんな待ってるから、もう一回歌っておいで!」
と、言ってくれた。
私はここ最近、こんな風に、毎日誰に優しさをもらっている。
旅に出て、学んだことの1つが、
世界には、優しい心の持ち主が、たくさんいるっていうことだ。
それを、毎日毎日、こうやって肌で感じて、鳥肌が立つ様な、そして涙が出る様な経験を毎日している。
もう、心が飽和しちゃうんじゃないかってくらいに、濃ーい経験をたーくさん、毎日毎日、心にプットし続けている。
旅をすると、刺激がたくさんある。
私は、その場所その場所の歴史や文化に触れることがとっても大好きなのだが、今回の旅では、それよりも何よりも、人との出会いが、私の旅を面白くしてくれていると思う。
世界には、色々な人がいて、いろいろな価値観を持った人たちがいる。
同じ人間なんていない。
みんな違ってみんないい。
1つの物事に対する考え方だって、100人いたら100通りの捉え方、考え方、意見、感じ方、主張があるのだ。
どこにいたって、意見の食い違いや勘違いから、喧嘩や仲違い、すれ違い、時にイジメや、もっと大きなことで言えば国際問題や紛争が起こったりする。
同じ人なんて決していないのだ。
だから、誰かにとっての正義を、他の人に押し付けたり、それをただ1つの正解として普遍的に当てはめようとするのではなく、互いの違いを知り、認め、受け入れる努力をすることが大切なんじゃないかって思う。
自分と違ったっていいじゃないか。
自分の意見は、自分の意見として自信を持って持って行こう。
けど、誰かの意見がそれと違うからと言って、自分の意見を正しいものとして押し付けてはいけない。
誰かの意見は、誰かの意見として、誰かにとっては正しいのだ。
違いを認めること。受け入れること。
私はそれがとても大切なことだと思う。
私はしばらくそこで歌った。
そろそろ声が限界になる、五歩手前まで歌い、ギターをしまうと、
私はまた彼らの元に駆け寄っていった。
さっきはありがとう!
と、もう一度お礼を言う。
すると彼らは、私に、
「晩御飯食べた?」
と聞くのだ。
私は、
「食べた食べた!もう食べた!ありがとう」
と答える。
すると彼らは続けてこんなことを言うのだ。
「おー、食べたのか!じゃあ、持ち帰りにして何か注文しな。ご馳走するから!きっと今はお腹空いてないだろうけど、帰ったら食べなよ。なんでも注文していいよ」
そう言って私にメニューを渡す。
私は遠慮した。
が、そんな私に彼らは、
「肉骨茶(バクテー)食べたことある?ないの?マレーシア名物だよ!マレーシアに来たら食べなきゃダメだよ。ここは中華料理のお店だし、ちょうどいい、肉骨茶持って帰りな!」
と言って、あっという間にウェイターを呼び、さっさと肉骨茶を注文してしまった。
「そこの椅子に腰掛けて待ってな」
と、少し離れた椅子を指して言う彼ら。
逆に気を使って、少し離れた席を指してくれたのだろう。
後から聞いたのだが、
「自分たちの仲間に入れ」
と誘ってしまうのは逆に申し訳ないから、少し離れた席に座るように言ってくれたのだという。
だが、私の方は、そんな彼らと話してみたくなり、
「同じテーブルに座って待っててもいい?」
と聞いてみた。
彼らは、
「もちろんだとも!」
そう言ってくれたので、私は、彼らの仲間入りをした。
私たちは、日本のこと、旅のこと、インドのこと、マレーシアのこと、ギターをなくした話、今はインドに行くお金を、ギター一本だけで頑張って貯めているいる話、などをした。
みんな、
「インドは気をつけて!」
と心底心配してくれた。
実は彼ら、マレーシアで生まれ育ったマレーシア人なのだけど、祖父母がインド人という、血筋はインド人のマレーシア人だ。
祖父母の世代が南インドから移民してきたらしい。
1年に数回、親戚の家に帰りに、インドには行くそうで、たくさんインドのことについてあーだこーだとアドバイスをしてくれた。
彼らは小さな頃から一緒に育った幼馴染なんだって。
彼らが本当に仲が良いことは、会話から伝わってきた。
私はそんな彼らといるととっても居心地が良かった。
気がつくと私は相当長居してしまった。
もう遅いから、と言う彼らに、もう少し居させて、と私の方からお願いをした。
私は結局、持ち帰り用にタッパに詰めてもらった肉骨茶を、土鍋に移し替えてもらい、その場でいただいた。
少し甘さの聞いた醤油スープに、豚の角煮の様な油のたっぷり乗った豚肉と、油揚げ、きのこが入っている。
これで、最高じゃないわけがない。
私は、あの無料のインド料理の味に慣れているせいもあり、
悶えるほどの美味しさを、噛み締め、スープの最後の一滴まで飲み干した。
実はお土産用に、白米も買ってくれていたのだが、それとは別に、彼らは、新しく温かい白米まで、注文してくれた。
「そのパックに入った白米は、冷蔵庫に入れておいて、明日食べな。きっとお腹が空いてるんだろうから、明日のために取っておきなさい。君に大事なのは、食べること、節約すること笑」
そしてそんな彼らは、決して私に、お酒を勧めなかった。
そんなところも、きっと優しさなのだろう。
結局何時間も話してしまい、気づいた時には、夜中になっていた。
「もう帰りなさい。
ホステルまでのタクシーを予約するから」
と言って、彼らはスマホで、私のホステルまでのタクシーを予約してくれた。
タクシーが到着するまでの間に、彼らのうちの1人が、私を、このアロー通りにある、とあるお店のオーナーの元へ連れて行く。
実は、そのお店のオーナーは、彼らの知り合いなのだと言う。
そして、オーナーの彼にこんなことを言ったのだ。
「今から10日間、この日本人の子がもし君のお店に来たら、ただで食べ物食べさせてあげて。僕が彼女が食べた分を、後から全部払うから」
私は、びっくりした。
あまりの優しさに、みんなの前にも関わらず、目からボロボロと涙が溢れてきた。
それを見て、彼らは
「お願いだから泣かないで、まるで僕らが悪いことをしているみたいに見えるじゃないか」
と笑うのだった。
私は、「もし、みんなが日本にくる時があったら、お寿司ご馳走するね」と言った。
すると彼らは、
「そんなのいらないよ。君にまた会えるだけで良いんだよ!それかもしくは、チキンスープの家庭料理が食べたい。お母さんの手作りのね!」
と言うのだった。
それを聞いて、また私の頬には涙がつたうのだった。
「泣かないでってば。その代わり、日本に帰ってから同じように旅人に出会ったら、その人たちを助けてあげて。僕たちがしたように」
私は、毎日、相当色々な人たちに優しさをもらい、そして助けてもらっている。
あのレストランのおじさんも、サイードも、路上ライブ中に出会った人たちも、みんなそうだ。
私はこの日、決めたことがある。
私も日本に帰ったら、そしてもう少し大きくなったら、私がこれまで優しくしてもらった分を、私も同じようにみんなに恩返ししたい。
私がホステルに着くと、
一本、無事に着いたか確認の電話が入った。
今日は本当にありがとう。おやすみなさい。
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