帰ってきたネパール!道具を揃えてエベレストへ!なくした荷物を買い直せ – 旅するシンガーソングライター|内田美穂
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ネパール(2回目)

帰ってきたネパール!道具を揃えてエベレストへ!なくした荷物を買い直せ

ネパールらしい、赤レンガ作りの素朴な空港へと降り立ったあたし。

 

受け取る荷物のないピックアップを素通りし、空港の外へと向かう。

まだ旅は始まったばかり。

日本からネパールへの移動だけで、2度もロストバゲージしたらたまったもんじゃないと、飛行機には何も預けなかった。

 

カトマンズ空港を出た瞬間から、

ほこりっぽい空気と、

「タクシー?タクシー?」って

寄ってくるドライバーに、既にネパールを感じる。

 

「うーんこれこれ!戻ってきた!」

この雑踏というか、

五感を刺激するネパール人の感じと、ごちゃごちゃが、

1か月前、この地で経験した最高の旅の記憶を呼び起こす。

 

東南アジアとか、中国では、

「タクシー!タクシー!!俺の車を使え!!俺のだぞ!」

っていうちょっと強めな感じがするんだけど、

 

ネパールのタクシードライバーはそうではない。

「タクシー探してない?探してるんだったら、俺の車使ってくれないかな?」

 

同じ「タクシー?」の言葉一つでも、

裏にこもったニュアンスは少し違う感じがする。

 

 

「How much?」

「700」

「高いね、500ルピーならいいよ」

ちょっと挑戦してみると、

「ハハハ、どのドライバーも700ルピーさ。」

ドライバーはにこにこ笑いながらダメダメって手を横に振る。

 

 

うーん。んじゃこの作戦!

「モ アリアリ ネパリ アウンチュ。パーンツ サイ プリーズ!(ネパール語ちょっと話せるよ!500ルピーにして!)」

「おー、タパイン ネパリ アウンチャ。ハハハ、600ルピーでいいよ!」

「よしきた!」

500にはなんなかったけど、ちょっと下がった。

 

さっき成都空港でリンゴくれた人たちとかさ、

前回ヒマラヤ登山した時とかさ、

ネパール語勉強してるって聞くと、すごい喜んでくれる。

 

タクシーに乗り込んで、カトマンズの中心地、タメルへ出発!

ウィンカーよりもよっぽど頻繁に、鳴らしまくるクラクション。

整備されてない道を走る車のガタガタ揺れる音、

車の往来で舞う土ぼこり。

 

ほんとに全部が全部、日本と違ってわくわく!

無事タメルへ到着し、

負けてもらった600ルピーを払って

タクシーを降りると、

何度も歩いたカルチョ(カラフルな旗)の下に立っていた。

 

「んんんああああ!」

ホントに嬉しすぎて叫びたい気分!

このカルチョが各所に張ってあるタメル地区が、首都カトマンズの中で一番の中心地だ。

 

どう?

首都なのに、すっごい素朴でしょ?

 

この首都なのにめっちゃ素朴ってところも、あたしがタメルを、カトマンズを、ネパールを大好きな理由の一つ。

あとさ、さっきから、

気づいてる人もいるかもだけど、

この電線やばくない、、、?

 

巨大な蜘蛛の巣か鳥の巣みたいに、

めちゃくちゃたくさんの電線が

こんがらがったまま、電柱から伸びてるけど、、、

 

この何も考えてなさそうな感じも結構好きなんだよね。(褒めてるよ!)

 

日本人って、めっちゃ細かいこときちきち気にしてたまに窮屈って思うからさ。電線はともかくね!

 

前回来た時もいたおっちゃん!

サーランギを弾きながら、民謡みたいなネパールの音楽を歌ってた。

 

覚えてるかもだけど、前回来たとき、このサーランギの音が好きすぎて、サーランギ弾きのおじちゃんから楽器買って帰ったの。

日本で少しだけ練習して弾けるようになった、ドレミファソラシド、弾かせてもらったらびっくりしてたよ。

 

 

って、カトマンズに来た嬉しさで、周辺をとりあえず歩き回ってたけど、明日はエベレスト登山。

 

だけど、ロストバゲージでほぼ全ての荷物を失った今、登山用具どころか、下着も服もコンタクト液もほんとに何もないんだった(笑)

 

ひとまずサンディップに連絡し、おすすめのトレッキング用品店へ連れて行ってもらう。

 

ただでさえお金ないのに、ここで道具そろえなくちゃいけないのは結構な痛手。

事情を説明して、相当安くしてもらい、ザック、ダウンジャケット、アンダーウェアを買った。

 

店を出た後、

「僕の知り合いの店なのに、あんなに値切ったら恥ずかしいじゃん。。。そんな観光客みたことないよ。絶対お店の人気を悪くしたからね!」

ってチクっと言われたときは、素直に謝った。

 

 

とりあえずホテルで一休みし、

夜、日曜品と、他に必要な登山道具など、必要なものをそろえに出かける。

夜のカトマンズは、また少し違った顔を見せてくれる。

 

街の素朴さはそのままに、

防音のきいてないライブハウスやシーシャバーから大音量でバンドの音楽が聞こえ、

街のところどころネオンが光る。

それでもあんまりきらびやかな感じがしなくって、

いつの時代かはわからないけど、昔にタイムトリップした感じがする。

 

電柱と同じくらいといっても過言ではないくらい、トレッキング洋品店の並ぶカトマンズ。

適当にお店を選び、手袋やサングラス、クランポン、水筒、帽子、フリースなどなど、他に必要なものを買った。

 

さて、次に買うのは、日焼け止めとか、下着とか、服!

でも、普通の服とか、女性用下着がどこで買えるのかはわかんない。

 

こんなとき、頼りになるのが、サンディップのお兄ちゃん、スレス!

ちょうど、「夕食食べない?」って電話が入り、状況を説明すると、

「じゃあ迎えに行くよ」って

バイクでカトマンズ郊外のお店に連れて行ってくれた。

イケメン。

 

あたしが下着を選んでるところまで、ずっとついてくること以外はね(笑)

「恥ずかしいからあっちいってて(笑)」

「あ、ごめん!」

って向こうも恥ずかしそうにお店の外に出て行った。

 

すんごいド派手な意味わかんない柄のTシャツと、どう見ても小学生が履くような柄の下着を買って、スレスの待つバイクの後ろの席へ。

途中、ネパールでよくある、商品が雑多に並べられた小さな売店で、シャンプーと日焼け止めを買って、タメルへ戻った。

 

一緒に、ネパールの代表料理ダルバートを食べて、この日は終了。

 

明日はいよいよ、エベレストの入山口、ルクラへ向かうよ!

 

 

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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、ギター弾き語りで旅費を稼ぎながら、世界一周中!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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