ネパール、再び。乗継にて、この世のすべてを失う… | 旅するシンガーソングライター|内田美穂
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2018/3/8〜2018/3/28 ネパール(2回目)

ネパール、再び。乗継にて、この世のすべてを失う…

大雨の中、傘も差さず、秋葉原の街を歩いていた。

背中には65リットルのザックを、前には35リットルのザックを背負い、腕には32リットルのリュックをかけて。

総重量は約20キロ。

 

こんなに重い思いをしてるのに、

傘を指して颯爽と歩く男性にも、メイドの服を着た女の子にも、

雨はそんなの関係なしに平等に降ってくる。

歩くほどに髪も服もどんどん濡れていく。

 

 

人と雨と、激しく主張し合うビル看板のごちゃごちゃの中、空に向かって

「うあーーー、重いんだよおおお!!!」

って一発叫んでやりたくなった。

でも、ザーザーぶりの雨の中、大量の荷物を持って歩いてる異常な状況も、

クレイジージャーニーのはじまりっぽくてなんかわくわくしちゃうんだけどね。

 

で、なんで秋葉にいるかって?

 

 

前回ヒマラヤ・アンナプルナを登山したときに転んで壊したカメラの修理が終わったので、

空港に向かう前に、ソニーカスタマーサービスセンターに取りに行っているのだ。

 

実は今回、ネパール行きを決め、飛行機をとったのは出発5日前。

それまでカメラが壊れてたことをすっかり忘れていたあたし。

大急ぎで直してもらったのだ。

ホント、日本の企業ってすごい。

 

駅から歩くこと15分、やっとたどり着いたカスタマーセンターに入ると、

「大丈夫ですか?」

って心配される。

 

こんなびしょびしょでデカいリュックを3つも持って入ってきたんだもん。そりゃそうだ。

 

無事カメラを受け取り、

これでエベレストベースキャンプの絶景をカメラに納められるわけだ。

 

娘さんがあたしと同い年だという担当のスタッフさんにお礼を言うと、

「絶対、無事で帰ってきてくださいね。死なないでください。どうかご無事で。。。」

 

って、めちゃくちゃ心配される。

 

カスタマーセンターを後にし、空港に向かうも、それまでにもまあ色々ハプニングがあって。。

電車、3回くらい乗り間違えちゃったんだよね(笑)

 

2時間前に空港つくはずが、チェックインカウンターの閉まるぎりぎりの時間に到着。

 

何度も成田空港は使ってきたけど、初めて空港で呼び出しを食らう。

 

 

まあそんなこんなで、なんとか、無事飛行機に乗り込んだ。

ここから北京、成都、で二回乗継ぎをし、約23時間かけてカトマンズを目指す。

 

 

そして東京を発ってから約4時間、最初の経由地である北京へ到着。

するとすぐ、次の経由地である成都を目指す。

 

あたしの選んだ便では、一度経由地で荷物をピックアップし、再度乗継便に預けなおす必要があった。

 

まあ、値段重視で最安航空券を購入したから、それくらいの手間はしょうがない。

 

だが、これがのちに、最悪の悲劇を生むこととなるとは、このとき、まだ知る由もなかったのだ。。。。

 

 

北京で成都行きの中国国内線へ無事乗継ぎ、飛行機の中ではネパール語の勉強をしたり、映画を見たりして、穏やかな時が、刻一刻と過ぎていった。

 

まだ、その時がやってくることなど知りもせずに。。。

 

「当機は間もなく着陸体制に入ります。」のアナウンスのしばらく後、着陸した飛行機を降り、ピックアップ(預け荷物が出てくるターンテーブル)へと向かった。

 

あたしが到着した時は、既にほとんどの人が「ピックアップを終え、残るはあたしとほんの数人。

大小2つ預けたうちの小さい方(35リットルザック)がターンテーブル上を回っているのを見つけた。

もう片方はまだみたいだ。

 

またひとり、またひとりと荷物を無事ピックした人たちが去っていく。

だけどまだ、もう片方のザックは出てこない。

 

そうしてついに、この広いピックアップ場に残るはあたし一人になった。

 

 

まさか、、、とは思ったけど、信じたくない一心で、10分ほど粘る。

それでも一向に出てくる気配はない。

 

ガラガラと何の荷物も乗っていないまま周り続けるベルトコンベアを前に、ただぽつんと一人立ち尽くすあたし。

 

そう、ロストバゲージしたのだ。人生初のロストバゲージ。

これが何を意味するのか。

 

エベレストに登山するための道具のほぼすべてを失ったのだ。

 

おもしろすぎる、、、、、!!(笑)

 

なんで何度も飛行機乗ってきたのに、このタイミングに限って!?

 

不思議とショックは小さく、むしろこの不運とサバイバル的状況におもしろささえ感じた。

幸い、一番大事なトレッキングシューズを入れていたザックだけは、無事ゲットできたし!

 

それに、この時は、きっと明日にはカトマンズで荷物を受け取れるだろうと意味の分からない自信があったのと、

こういう時こそ、ポジティブにいられるってのがすごく大事だと思うから。

 

ピンチとか、不運を、楽しめたり、面白がれたりするくらいの気持ちがないと、

やっぱり旅って120%楽しめないと思う。

 

旅にピンチってつきものだし、だからこそ面白いって思えたら、他の人の何倍も楽しめて、得だと思う。

 

 

さて、とりあえず、今やるべきことは、空港のスタッフへの問い合わせ。

 

「荷物出てこないんだけど、あたしの荷物が今どこの空港にあるか調べてもらえますか?」

って聞いてみたはいいけど、空港スタッフさん、あんまり英語が得意じゃないみたい。

ここは成都空港国内線ターミナル。空港のスタッフなのに!国内線だからなのかな?

 

「あした、カトマンズで荷物を受け取れますか?」

「….yes」

「今、荷物は北京にあるんですか?」

「….yes」

「もしかして、私の荷物がどこにあるか不明な感じですか?」

「….yes」

 

だめだ、絶対通じてない。。。

何を聞いてもイエスって返答される絶望的な状況に、さすがにさっきまでのポジティブ思考は少し薄れていく。

 

これはガチなやつだ。。。

 

エベレストを登山しにネパールに向かっているのに、必要な道具をすべてなくした今、

この世のすべてを失ったのと今のあたしにとっては同然。

 

 

まあいいや!何と言っても、行先はトレッキング大国ネパール。

モンベルで買い揃えた愛用の道具がないのは痛いけど、まあ現地で買いたせば何とかなるわけだ。

 

と自分に言い聞かせるしか、もはやない。

 

国内線ターミナルを絶望的な気持ちで後にし、国際線ターミナルでやけくそに激辛汁なし担担麺とコーラを食べた深夜1時。

 

食堂の同い年くらいの中国人スタッフの女の子に、

「一个人吗?(一人?)」

「是(うん!)」

「厉害!(すごいね!)」

って話しかけられ、エベレスト登りに行くけど荷物全部なくした話をしたら、

心底同情されたよおおお。

 

担担麺にごちそうさまをして、

空港のエスカレーター下の穴場ソファーに移動し、何の手立てもない悔しさを抱えながら、

夜を明かしたのであった。。。。

出だしから、サバイバルすぎる!

 

 

ってこんなことにならないように、

みなさん、旅行に行く際は、乗継の少ない便をおすすめします!!

あたしみたいに、ケチりすぎるとロストバゲージの確率上がります。。。

 

ネームタグは忘れずつけましょう。

 

明日はカトマンズへ!

 

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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、シンガーソングライターや、旅ライターとして活動中。12月からは、ギター1本で世界を旅します!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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2件のコメント

  1. 匿名 より:

    続きが気になって仕方がないです。
    物語じゃないのに。美穂さんのリアルなのに。
    今、ドラマのクライマックス後の次週待ち状態です。

  2. 内田美穂 より:

    匿名さん

    コメントありがとうございます~。
    そういってもらえるの嬉しいです!

    次週おたのしみに!

    内田美穂