エベレスト12日目③ 〜完〜
「バタンッ」
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「バタンッ」
せっかくルクラまで戻ってきたものの、飛行機が悪天候で飛ばず、立ち往生を食らった私。
午前7時、トレッキングは終了したというのに、早起きな朝。
朝のロッジは、静けさで満ちている。
タンボチェの村を出発すると、あたりの景色は急に変わった。
薄暗い廊下の、突き当たりのダイニングの扉から
標高4900mのロブチェは、エベレストベースキャンプの吹雪や、
標高5550m、エベレストトレッキングのクライマックス地点カラパタールの岩陰で、
9日間エベレストを歩き続け、ラストスパートの岩をよじ登り、ついに、最高標高地点のカラパタールへと到達した私。
体調不良のサンディップをロッジに残し、一人でこのトレッキングの最高標高地点、カラパタールを目指すことになった私。
朝、目が覚めると、私はピンク色の世界の中にいた。
午後1時半過ぎ、昼食を終えてロッジを出ると、分厚い霧のような雲の塊が、山間からのぞく遠く向こうの青空にかかり始めていた。
明け方、私は暑さで目覚めた。
息を切らしてU字谷の対岸を登り切ると、私達はようやく、標高4620mのトゥクラへとたどり着いた。
「スバ プラバーーット!!」
エベレストトレッキング6日目。
小さな村の青空レストランで、
ロッジの扉を開け、外に出ると、鋭く硬い、直線的な白い日差しが、容赦なく目に刺さった。
午前7時35分。
「明日になれば、きっと使える!」
あたしのヒマラヤの朝は、ジンジャーハニーレモンで始まることが多い。
「Mihooo!いつまで寝てるの、、、!」 っと起こしにくるサンディップの声も、この日は聞こえない。
コンコンッ。 ロッジの部屋の、薄い木の板でできた扉をノックする音がし、
世界一危険な空港、ルクラへ、最高の青空の中、降り立ったあたしたち。
特技:寝坊 のあたしが、めずらしく、余裕な顔をして空港にいた。
さて! 今日はいよいよトレッキング最終日! ついにポカラの街に帰りまっす!
トレッキング5日目。 長い道のりも、 いよいよ終盤!
トレッキング4日目。 この日は日の出を拝むため、 少し早起き。
アンナプルナトレッキング3日目スタート! 今日はいよいよ目的地、 アンナプルナベースキャンプまで行く!
「グッドモーニング! もう、外は見た?早く出てきなよ!」 なかなか起きてこないあたしを呼びに来たSandipの声で、 トレッキング2日目は始まった。
待ちに待った、アンナプルナ登山初日! 前日あれだけ寝坊しないように言われていたのに、 まさかの1時間半寝坊。