高校生からの台湾人の友人、シェリーに再会!
待ち合わせは忠孝敦化駅。
地下鉄の改札を急いで通り、地上出口を出ると、そこは大きなデパートの目の前だった。
シェリー、どこだろ。
周りを見渡すと、綺麗な格好をした人たちが、通り過ぎていく。
デパートの前に立っている人たちの顔を一人ずつ、気づかれないようにそっと覗き込む。
シェリーかな?
あれ、違う。
そうして何人か顔を確認し、パッと前を向いたら、数メートル先に、メガネをかけた女の子が立っていた。
あ、シェリーだ!
私は彼女の元に駆け寄っていき、
「シェーリー!!」
と声をかけた。
シェリーはこちらを向き。
「久しぶり〜」
という。
相変わらずとっても綺麗なブリティッシュアクセント。
イギリスの文化が大好きな彼女は、英語のアクセントもブリティッシュ。
私たちは軽くハグをして、歩き始めた。
なるべく節約したい私。
そして綺麗なレストランよりはローカルフードが食べたい私のために、シェリーが最初に連れて行ってくれたのは、地元の牛肉麺(ニューローメン)屋さんだ。
そう、説明し忘れてたけど、
シェリーは台湾人で、私の人生で一番最初の外国人の友人。
私が高校生のとき、修学旅行で台湾に行き、台中一中の生徒との文化交流で友達になったのだ。
台中一中とは、台湾では知らない人はいないほどの超エリート高校。
そんな台中一中出身の彼女は、話をしていると、考え方がとってもしっかりしているな〜って毎回思う。
高校の修学旅行の文化交流では、台中一中の生徒と私の学校の生徒が、二人一組のペアになって、美術の授業を一緒に受けたのだが、私とシェリーは、このときペアになったわけではなかった。
体育館で行った集会で、たまたま隣の席に座り、なぜか意気投合し、連絡先を交換したのだ。
それが始まりで、あれから6年間たった今でも、SNSでやり取りをしている。
高校の修学旅行の際↑
大学3年生の時↑
実は、私もシェリーも、このときペアになった生徒とは全くやり取りをしておらず、なぜ私たちがこんなに仲良くなったんだろうねって、話で盛り上がった。
実はシェリーに直接会うのは、これが3回目だ。
最初は、高校の修学旅行、2回目は私が大学3年生のとき、初めて一人でバックパッカーを台湾でしたとき、そして3回目が今回だ。
今回の旅も、前回の旅も、彼女に会うことが目的で台湾に来たと言っても過言ではない。
きっと彼女が台湾に住んでいなければ、今回の旅では、過去に2度も訪れている台湾は、スキップしていただろう。
海を越えた場所に、話す言語も違うのに、何年も繋がっていられる友人がいるというのは、なんだかとても不思議なことだと思う。
互いの住所も知らない私たち。
もし、SNSがなかったら、もし、スマホの文字を打つ手をどちらかが止めてしまったら、私たちは一生会うことはなくなるだろう。
そう思うと、少しだけ、胸が締め付けられる思いになったのと同時に、人との出会いって本当に奇跡だなということを噛みしめた。
そして、”また会える”ということは、どんな人間関係でも、少なからずとも、”会いたい”という互いの気持ちが通じあっている証拠なのだと思う。
だから、どんな人間関係でも、会えるうちは、それを大切にしなくてはいけない。
そんなシェリーは、私がビールが大好きなのを覚えていてくれて、缶ビールを買って置いてくれた。
私がビールを好きなのを覚えてくれていたことと、気を利かせて買っておいてくれたことが、とても嬉しかったし、それを、麺をよそるお椀に注いで、二人でシェアしたのが、おかしかった。
私たちは、牛肉麺を食べる間、お互いが今何をしているのか報告しあった。
彼女は、一度、台湾大学に進学した後、学校を辞め、兼ねてからの夢であった建築家になるため、建築学科のある大学に進学し直した。
そして今は、その夢を叶えるため、建築関係の仕事についている。
全く別の形ではあるけれど、お互いやりたいことをやっていて、それを共有しあい、
「素敵だね」と尊重し会える関係は、とても幸せだと思った。
そうそう、そういえば、これ、3年前に私が台湾に来たとき、シェリーがお土産に私にくれた絵。
これ、シェリーが自分で描いた絵なの。
この男性の表情が渋すぎて、かっこよすぎて、褒めまくってたら、最終日にくれたんだ。
絵やデザインが得意なところも、シェリーの尊敬してるところ。
牛肉麺の後は、シェリーのリコメンドで、イングリッシュパブへ。
クリスマスは過ぎてるけど、まだクリスマスの飾り付けがしてある。
そういえば、台湾では、ここだけじゃなくて、クリスマス後もまだクリスマスの飾り付けがしてあるお店やショッピングモールをよく見かけた。
日本だったら、きっと次の日にはきれいさっぱり取り去られて、代わりにお正月の雰囲気が漂い始めるのに。
パプでしばらくおしゃべりした後は、コンビニに寄って、缶ビールを買う。
台湾のコンビニは、本当に日本のコンビニのよう。
日本の商品がずらりと並んでいる。
”ほろよい”や”サッポロビール”などを見つけ、テンションの上がっている私。
「これ、日本だとあんまり見ない味だよ〜。台湾限定かも!」
そんな話をしていると、全く知らない台湾人カップルが近づいてくる。
かと思うと、私に向かって
「リーベンレンマ?(日本人ですか?)」
と聞く彼ら。
「ウォーシーリーベンレン(日本人です!)」
と私が言った瞬間に、
「わー!!!リーベンレン!!ウォーヘンシーフアンリーベン!(私日本大好き!!!)」
と興奮する彼ら。
そう、台湾はめちゃくちゃ親日国なのだ。
台湾を旅をしていると、私が日本人だとわかった瞬間に、とてつもなく喜んでもらえたり、親切にしてもらえることが多々ある。
一緒に写真が撮りたいという彼らと写真を撮り、フェイスブックを交換し、お別れをした。
まだまだ話し足りない私たちは、その後駅の構内で2時間弱そのままお喋り。
台湾滞在中に、もう一度会う約束をして、私たちはその後帰路に着いた。
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