カンボジアのローカル市場がカオスすぎた件
今朝は停電だ。
トイレに行くにも、シャワーを浴びるにも、ケータイを充電するにも、何もかもが電気がないと困る。
ホステルは朝だというのに、どこもかしこも薄暗い。
特に窓がなく、日が差し込まないトイレとシャワーは真っ暗だ。
何も見えなくて、本当に困る。
日本の便利な生活に慣れていると、ちょっとしたことで困ってしまうのだから、逆に不便だ。
途上国を旅するなら、便利でない暮らしをして不便に慣れておく方が、逆に便利かもしれない。
今日もサークルKでパンを買う。
まあ、街全体が停電して、サークルKも、電気が通っていないせいで、アイスは溶けてるし、飲み物は冷たくないし、肉まんは準備できていなかったけどね。
さて、まずは、お金を両替しなくちゃ!
USドルが尽きていた私は、タイの路上ライブで稼いだバーツを持って、マネーエクスチェンジを探す。
そうやって街をうろうろしていると、私は、めちゃくちゃローカル臭の漂う市場をたまたま発見した。
観光客のいないような、こういう場所が大好きな私。
自然と足はそちらに向かって歩き出していた。
一歩その市場へ足を踏み入れると、一瞬で世界が変わった。
まず、匂い!
魚や肉、果物、野菜、なんだか色んな物の入り混じった匂いがムンムンする。
そして、丸焼けになった、そのままの形をした首の長い鳥が、吊るされていたりした。
まず思ったことは、ここで魚を買ったらお腹を壊しそう。。。と言うこと。
だって、こんなクッッソ暑い中、氷も何もなしにそのまま魚が置いてあるんだから。
そこでもっと驚く事が起きる。
その市場の中をうろうろしていると、生きたままの鶏を大量にくくりつけたバイクが、スレスレを通っていったのだ。
バイクの後ろにも、
前にも!
鶏がくくりつけられている。
そんな鶏たちは、足をばたつかせて鳴き声をあげながら、苦しそうにしていた。
当たり前だ。
こんな風に足を縛り付けられ、逆さにされ、他の鶏たちと何十匹も一緒に吊るし上げれられているのだから。
そしてその鶏たちは、まるで生き物ではないかのように地面に扱われ、放り投げられ、一箇所に集められていた。
その場所のすぐ横には、鶏を生きたまま量り売りにしている台がある。
この台に乗せられた鶏たちが売れて行き、数が少なくなると、地面から鶏が掴み上げられ、ここへ移されるのだった。
弱っている鶏たちは、時々悲鳴をあげるように鳴きながら、もがき、羽ばたこうとしていた。
すると、それを静まらせるかのように、おじさんが鶏を手で台に押さえつけるのだ。
お客さんが来て、
「この鶏は何グラム?いくら?」
と聞くと、彼は足や翼を鷲掴みにし、秤の上に乗せる。
まるで生きていないかのような扱いだ。
すぐ隣には、皮を剥かれ、丸ごと下ゆでされ、内臓を抜かれた鳥たちが置かれていた。
もし、私が鳥だったら、、、
もし、これが人間だったら、、、
これほど残酷なことはないだろう。
さて、カオスの世界を抜け、現実世界へ戻る。
ここから、カンボジアのポルポト政権時代の負の歴史を知るために、もう1つ必ず訪れておきたい、キリングフィールド へ向かうとする。
2019/4/4
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