インドでギターを調達せよ!
ホステルでお昼を済ませると、私は、さっそく、楽器屋を探しに外に出た。
新しいギター、調達しなくっちゃね。
それにしても、インドでギター買うことになるなんて、、、、、
ちょっとわくわくじゃない?
インドでギターを買う経験なんて、そうそうないよ?
インドで買ったギターを弾いている日本人なんて、きっとそうそういないよ?
そんなこんなで、グーグルマップで調べた楽器屋に向かう。
たどり着いた先に現れたのがこのお店。
おーーーー!
「THE インド」
店頭には、シタールや、バイオリンが並んでいる。
いやあ、並べ方なんか適当だなww
私はさっそく、お店のおじさんに
「ギター置いてある?」
と尋ねる。
「アコースティック?エレキ?」
「アコースティックで」
そう言うと、はしごを登り、何やら屋根裏に顔をつっこんで、
ごそごそし始める彼。
いや、まさかそんなとこからギター出てくるんかい!
未知だな。
屋根裏から引っ張り出されたギターは、どうやら裸のままその未知の世界に置いてあったようだ。
せめてケースに入れよう。
渡されたそのギターは、Gibsonの文字が書いてあり(明らかに偽物だけれど)ペグやギターが少し錆びついていた。
さっそく弾いてみると、
「シャランシャランシャラン」
というような、薄っぺらい音がした。
うーん。
これはいかん、、、、。
「他のギターはある?」
「アコースティックギターはこれ一本だけだ」
そうかーうーん。
まあ、一応値段を聞いておこう。
何軒か、楽器屋を周る予定なので、インドのギターの相場を知っておきたい。
「これ、いくら??」
「3900ルピー(約3900円)」
やっす!!(笑)
いや、でもこのクオリティにしては高いかも(笑)
「ここが最初の楽器屋だから、いくつか楽器屋回って比較したいから、また戻ってくるかも!ありがとう!またね」
と言ってお店を後にした。
さて、次は二件目だ!
もうちょいマシなギターが置いてあるといいな。。。
二件目のギター屋に向かう途中、サブウェイを発見!
インドにもサブウェイがあるのか!
ちょっとびっくり。
二件目のギターを見つけるのには、少し手こずった。
グーグルマップのGPSが差す場所まで来ても、いくら周りを見渡しても楽器屋らしきものが見当たらないのだ。
あたりをうろうろ、10分程歩き回って、やっとその店を見つけたとき、
どうりでこんなんじゃみつかるわけないわ!
と、納得してしまった。
だって、入り口が、こんな感じだったから。
いやあ、これはみつかんないわ(笑)
この、細い階段が、二階の楽器屋へと続いているのだが、左右隣のお店が張り出した、商品のびっしりかかったフェンスで、横からはここに階段があることさえ気づかない。
真正面からでしか、見えないのだ。
それに、階段に気づいたとしても、ここが楽器屋に続いているなんて、思わないだろう。
かろうじて、ギターが一本かかっているのだけれど、、、
気づくか!!
楽器屋を発見したからには、さっそくその階段を上っていく。
いやあ、ほんと、未知だ。
未知の世界だよ。
階段を登り切り、右手についていたガラス張りのドアを開けると、
中は思っていたよりも、きれいだった。
楽器も、きちんと種類ごとに並べられている。
さっきの楽器屋よりも、よさそう。
やっぱり、楽器の扱い方で、その楽器やの質がある程度わかるものだ。
きちんと湿度や温度にも気を付けている楽器屋なら、楽器のメンテナンスも行き届いているはずだし、質の良い楽器を取り扱っているだろう。
その逆なら逆だ。
楽器は、ただの雑貨と同じように、ただ置いておけばいいってもんじゃない。
メンテナンスが必要な商品なのだ。
おじさんに、
「アコースティックギターが欲しい」
と言うと、
「どんなのがいい?」
と聞いてくるので、
「旅をしてるから、あまり大きくないものがいい」
と言うと、たくさんあるうちの一つをおすすめしてくれた。
彼は、ギターをチューニングし始めると、音を鳴らし始めた。
彼は、楽器職人らしく、楽器を弾くのも上手だった。
試しに私も弾かせてもらうと、一件目のギターよりは遥かにいい音がした。
値段は4900ルピーとのこと。
うーん、ここが第一候補かな!
「ありがとう、色々他のお店も回ってくるね!」
そう言って、私はその楽器屋を後にした。
やっぱりインドは面白い。
帰り道には、スパイスの並んだお店や、
笑顔の素敵な店主の本屋さんがあった。
インドでは、「写真撮っていい?」って人にカメラを向けると、笑顔になってくれたり、「もちろんだともー」って嬉しそうにはしゃいだり、決め顔をしてくれる人が多い。
写真を撮れるのが好きな人が多い印象だ。
デリーは、「写真撮っていい?」ってカメラを向けると、笑顔になってくれたり、すまし顔したり、キメ顔したりしてくれる人が多い気がする。
それはそれで好きなのだけど、
この本屋のおじさんは、自然な満面の笑みが撮れて嬉しかった! pic.twitter.com/NOr3roc5mV— 内田美@ギター1本世界一周 / 旅するシンガーソングライター (@bleatand) July 1, 2019
私は、楽器屋からホステルまでの帰り道、ラッシー屋さんに寄った。
このいかにもインドな感じ。
わくわく!
「男山」のTシャツを着たお店のお兄さんは、超怖い顔をして、ラッシーを作っている。
いやあ、そんなに怖い顔しなくても、平気ですよ。
お腹を壊したらどうしようという心配はありつつも、
試しにまずは、ラッシースモールサイズを注文してみる。
いやああこれがうまいのなんのって。
しかもこれ、約20円。
あまりのおいしさに、一瞬で飲み干すと、私はココナツラッシーも注文してしまった。
ココナツラッシーはね、
もうさっきの普通のラッシーが激ウマだとしたら、
これはもう悶えるレベルでおいしい。
上に乗ったダヒ(濃くて固めのヨーグルト(プリンぐらいの硬さ)の上にできる膜の部分(濃いヨーグルトの中で一番濃い部分)のおいしさはまず最高。
そして、カップを口に近づけると、上に乗ったココナツの風味が鼻の奥で香り、それと同時に濃厚ラッシーを口に入れると、ココナツの風味とラッシーのコクが混ざりあって最高なのなんの。
ラッシー職人のお兄さんたちに、カメラを向けると、ばっちり決めポーズ。
もうおいしすぎて、マンゴーラッシーも、注文してしまった。
ホステルに帰った後、しばらく休んで屋上で無料のご飯を頂く。
メニューは、ネパールでいう、ダルバート(ご飯と、いくつかのおかずがセットになった定食のようなもの)のような感じだ。
やっぱり、夜なのに、暑いのなんの。
日は落ちていても、気温は余裕で36度くらい。
ダルと、アチャールを食べていると、時々、ネパール人のスタッフが、
おかわりはいるか?
と聞きに来てくれる。
実は、ネパールでは、ダルバートという日本で言う定食のような定番料理があるのだが、それを注文すると、ご飯も、おかずも、すべておかわり無料なのだ。
そして、レストランのスタッフさんが、おかわりをどんどん運びに来てくれる。
きっと、その感覚なのだろう。
夕食後、私は、近くの道端で売っていたアイスを買いに外に出た。
ゲットした、マンゴーアイスを、ネパール人の彼に一つプレゼント。
彼は、私のことを「ソルティニ」と呼んでくれる。
ソルティニとは、ネパール語で妹や親しい人を呼ぶ呼び方だ。
私がネパールにいるときも、たくさんの人がこの呼び方で呼んでくれていたので、本当に懐かしい気持ちになった。
屋上に上がり、皆でおしゃべり。
もし、ネパールに来たら、自分の実家に泊まってくれ。
ご飯もたくさんごちそうするよ
と言ってくれた。
ネパール、ほんとまた行きたい!
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