台湾上陸!初っ端からハプニング – 旅するシンガーソングライター|内田美穂
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台湾上陸!初っ端からハプニング

薄眼を開けて窓の外を見ると、そこは雲の上だった。

目が覚めたばかりの私。

いや、半分まだ夢の中の私。

 

薄眼を開けて見た雲の中の光景が、雲が薄眼を開けて遠くの青空をうっすら見ているようで、頭が混乱してくる。

 

 

なんでこんなところにいるんだっけ。

そうだ、世界一周に向かっているんだった。

 

 

しばらく経って目下に現れた光景は、そんな私にエールを送ってくれているように美しかった。

 

 

 

午前9時、台北桃園空港に到着すると、あいにくの天気。

どんより重い雲が、一年の旅の始まりの台北市内に、雨を降らせていた。

 

空の上にいた時は、あんなにいい天気だったのに。

雲の上はいつでも晴れているんだな〜

当たり前だけど。

 

 

 

と言うわけで、旅の始まりの天気は、”雨”に決まった。

 

 

飛行機を降りると、懐かしい光景が待っていた。

初めての海外旅行は、高校の修学旅行で訪れたここ台湾

そして、初めてのバックパッカーでひとり旅をしたのも、ここ台湾だった。

 

何かと思い入れのある台湾。

 

今回の世界一周も、始まりの場所が台湾になり、余計に縁のある場所になった。

 

 

預けた荷物を受け取り、SIMカードを買い、空港の中まで「タクシー」と言いながら声をかけてくるおっちゃんを無視して、私はネットで予約したホステルに向かうべく空港を出た。

 

台湾は、ほんとに日本に似てる。

日本にいるんじゃないかって勘違いしそうになるくらいだ。

 

建物作りだとか、かなり日本から取り入れてるんだろうな〜って感じがする。

 

それとも、私が、他にもいろんな国を見てきたせいで、少しだけ、見方が変わったせいかもしれない。

以前台湾に来た時は、「うわー外国に来た〜!!!すごい日本と全然違う〜」

って感じがしたのに、今となっては、「他の国と比べると、だいぶ日本に似てるところ多いな〜!」

って感じで以前とは違うものを見て、違う楽しみ方をしている気がする。

 

そんなことを思いながら台北市内へ向かう電車へ乗っていると、前に座った男性と目があった。

私は、軽く微笑んで会釈をする。

すると向こうもこちらに向かってニコッとした。

 

その後、電車が終点の台北駅に着くと、立ち上がった彼はこちらに向かって来た。

すると、私に向かって

「アーユージャパニーズ?」

と聞いた。

「そうです!なんでわかったんですか〜?」

と聞くと、カバンにつけていたお守りが、日本のものだったからということ。

お守りって、中国や台湾にもあるけれど、デザインは、その国ごとに特徴が違っているのだ。

 

そして、聞けば、奥さんが日本人なのだという。

 

彼は、私の滞在先を聞くと、乗り換える地下鉄のホームまで荷物を持って私を送ってくれた。

 

 

さて、そこから、地下鉄で数十分、滞在先の中山駅につき、電車を降りる。

 

にしても、荷物が重い。

だめだ、立ってるだけで、肩が取れそう。

膝がギシギシいう。

足が荷物の重さで縮み、肩がなで肩になっているような気がした。

 

エスカレーターを上り、地上に出ると、待っていたのはあいにくの雨。

デカイバックパック2つに、ギターを持っている私。

片手はギターで埋まり、もう片方の手は、ホステルを目指すため、マップを開いたスマホを握っている。

傘なんて差してる場合じゃない。

てかそもそも傘なんて持って来ていない。

 

着ていたマウンテンパーカーのフードを被り、地下鉄の駅を出て、雨の街へと出て行った。

 

ああ、やばい、荷物重い。

早くホステルつきたい。

信号に引っかかる度に思った。

 

道ゆく人のジロジロした視線を感じる。

まあ、こんな大荷物で歩いていたら、当たり前だ。

興味も湧くだろう。

 

 

もしかしたら、

荷物に埋もれながら歩く私を見て、

荷物を持った人が歩いているのではなく、

一瞬、荷物がひとりでに動いているように見間違えたのかもしれない。

 

ジロジロ見られても当たり前だ。

 

さて、15分ほど歩いたところで、いよいよ今夜泊まるホステルが見えて来た。

ホステルの看板は、もう腕と肩と足が限界すぎて、災害から私をやっと助けてくれるシェルターのように思えた。

 

ホステルの前に立つと、自動ドアが開き、中に入る。

その瞬間、荷物を降ろし、「ふー」とため息をつくと、受付のお兄さんに「今日から泊まるミホウチダです」と伝えた。

 

はあ。これでやっと一休みできる。

私は安堵の表情で、リストから私の名前を探すお兄さんの顔を見ていた。

 

だが、そのうちお兄さんの顔が曇り始める。

 

かと思うと、彼は私に向かって

「チェン・チェンチェンですか」

と聞く。

 

いや違います〜。

 

日本人です〜。

しかもチェンチェンチェンってなんやねん。

全部チェンやん。

 

苗字がチェンなのに、誰がチェンチェンなんて名前つけるんだ!

 

すると彼は、

「女性?」

と質問してくる。

 

そうです〜。

女性です〜。

 

 

「女性部屋?」

とでも聞きたかったのかもしれない。

が、「フィーメール?」

と聞かれたら、いや女性ですけども何か?という気分だ笑笑

 

 

いや、もしかしたら本当に私が女かどうか疑わしかったのかもしれない笑。

だとしても、直接聞くのはすごい度胸だ。

 

と思っていると、

彼はこんなことを言った。

 

「あなたの予約している部屋は、男性専用ルームです」

 

それを聞いた瞬間、

「えーうそーんまじか」

と思わず日本語が出た。

 

私は、

「女性部屋に移動できない?」

 

と聞いてみる。

 

が、返って来た答えは、

「もう女性部屋いっぱいです」

 

だった。

 

せっかくここまで重い荷物担いで来たのに、今更引き返したくない。

 

「まじで男性部屋でもいいんで泊めてもらえません?」

 

「男性のお客さんが気にされると思うんでちょっと無理です」

 

ですよね〜

 

って感じで、私はここまで重い荷物を担いでせっかく来たのにも関わらず、振り出しに戻ることになった。

 

お金もカードで払ってしまっていたので、返金されず。。。

 

さて、悲しい思いで、私はスマホで、安くてここから近いホステルを探し始める。

一泊1000円以下の場所となると、なぜかここから1時間以上の場所ばかりだった。

 

仕方なしに、ここから1時間弱の西門にあるホステルを予約し、再び重い荷物を担ぐと、雨の下へ出て行った。

 

 

まあ、このハプニングも、なかなか面白いじゃん?

しょっぱなからこんなこと起きるなんてさ。。。

という気持ちで気をとりなおして、元来た道を戻り、西門駅へと向かった。

 

まあ実際旅にハプニングはつきもの。

それさえも楽しめる気持ちがあると、断然旅の面白さが変わってくる。

もちろん、無いに越したことはないし、そして避けるための準備はもちろん大切だけれど、起きてしまった後は、もうそれを楽しむしかない。

 

そんなこんなでやっと西門にたどり着くと、もう雨は止んでいた。

 

スシローとセブンイレブンの角を曲がって、ホステルを目指す。

めっちゃ日本じゃん。

多分数ヶ月経った頃には、お寿司も日本食も恋しくて仕方なくなるんだろうな〜。

いや、もしかしたら、まったく食べたくならないかもしれない。

一年も旅したことないから、わからないや。

 

 

そうして私は、やっと、ホステルにたどり着いた。

今度は、女性ドミトリーで間違いない。

受付を済ませて部屋に荷物を置くと、まず真っ先にシャワーを浴びた。

 

   

台湾ってめっちゃ暑いのよ。

もちろん四季はあるよ。

で、今は冬なんだけど、日本の冬に比べたら超あったかい。

秋みたいな感じ。

で、日本の冬に耐えられる服装のまま重い荷物持って歩き続けてたから、本当にもう汗だく。

 

 

さて、シャワーを浴びてスッキリした後は、

この旅のために作った

「タビスル?」Tシャツを着て、街へと繰り出す。

  

 

さて、3度目の台湾は、私の目にどんな風に映るのか、楽しみだ。

 

 

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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、ギター弾き語りで旅費を稼ぎながら、世界一周中!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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