2時間でどこまで楽しめるか弾丸マレーシア!初めての陸路国境越え。
はて、さて!
きちゃった。マレーシア。。。
ついさっきマレーシア行きを思い立ち、
急いで地下鉄に飛び乗り、
バスへ乗り換え揺られること2時間。
いつの間にか、シンガポールのイミグレーションについていた。
ここを超えればシンガポールを出国したことになる。
実は陸路での国境越えはこれが初めて。
シンガポールとマレーシアの国境は、幅約1キロに渡るジョホール海峡。
シンガポールのイミグレーションで一度バスを降り、
出国審査後もう一度バスに乗る。
そしてこの後、ジョホール海峡にかかるジョホールコーズウェイ(橋)を渡りきると、そこはもうマレーシアだ。
この海峡を渡っている間が何とも不思議な気分。
「今ってシンガポール?マレーシア?」
シンガポールを出国したけれど、マレーシアにはまだ入国していない。
橋の途中にだってもちろん見えない国境が引かれているわけだけど、
見た目には分からないから、シンガポールにいるのか、マレーシアにいるのか、
どこの国でもないような、変な感覚だ。
日本に住んでいたら、陸路で国境を超えるなんてできないわけで、
初めての感覚に、ただバスに乗っているだけだけど大興奮だった。
橋を渡りきったところで、バスは
ショッピングモールとつながったマレーシア側のイミグレーションに到着する。
ゲートを超えると、
そこはもうマレーシアの南端の街ジョホールバルだ。
マレーシア、着いてみたはいいけど右も左もわからない。
「サルタン王宮に行きたいんだけど、どうやって行けばいい?」
とりあえず、
ここへ向かうまでのバスでちらっと調べたガイドブックのページを、警備員さんらしき人に見せる。
「◎×△※?」
でも英語が全く通じなーい。
マレー語しか話せないみたい。
ついさっきまで英語圏にいたのに、橋を渡っただけで言語がガラッと変わるんだ。
仕方ないから自力で調べようってスマホを出すも、当たり前だけど電波が全く入らない。
だって中に入ってるの、シンガポールのSIMカードだもん。
んんんーーーとりあえず、タクシー探すか!
どっか連れてってくれるでしょう。。。いい観光地に。。。
イミグレーションとつながったショッピングモールを抜け、
外に出るとタクシープールへ出た。
並んだタクシーの先頭車へ乗り込むと、
ガイドブックを見せて「サルタン王宮」を目指してもらう。
「メーターちゃんと回してね」
運転手さんに一声かけて出発だ!
イミグレからサルタン王宮までの15分間、
「今日1日俺のタクシーチャーターしてもいいぞ」
ってカタコトの英語で5回は提案されたけど、
もう16時だよ?
あと2時間後にはあたしもシンガポール帰んなきゃだからごめんよ。
さて、サルタン王宮に着くと、
がっかりが待っていた。
なんと閉館中で中に入れない。。。
うーん、仕方なしに門の外からめちゃくちゃ向こうに見える建物を頑張って撮影。
道路を挟んで向かいに立ってる、こっちの建物の方がもはや豪華じゃん。
そして振り返るとタクシーはもういない。
うーーん。
何があるのかもわからない場所に、ネットも使えず、放り出されちゃった。
自分がどこにいるのかもわからない。
まあここにいてもしょうがない。とりあえず、歩くしかない。
途中で見つけた床屋や、
トタン屋根の簡素な喫茶店からは、
さっきまでいたシンガポールとはまるで違った雰囲気を感じられる。
しばらく歩くと、中国風の街並みを発見。
200m程のその道を通り、少しだけ、千と千尋を感じる雰囲気にわくわく。
でもこのままプラプラ歩くだけじゃつまらない。
なにしよっか。
そうだ、とにかくマレーシアに来たからには、
なんか現地の食べ物でも食べておこう!
そう思って、大通りまで出て、
道に面した地元の人たちの通いそうな食堂へ入ると、
お店の人は少し驚いた様子。
「eat?」
「yes!」
観光客なんてめったに来ないのか、道を聞きに来たとでも思ったのか、
食べるの?
ってきかれちった(笑)
お店の中に入り、台車の中からチキンとジャガイモのカレーみたいなものと、
KICHAPOOっていう炭酸ジュースをチョイス!
席に着くと、お皿に盛って、氷の入ったコップと一緒に運んできてくれた。
スパイスの効いたマイルドカレー。
おいしい!しかもいくらだと思う?
日本円にして140円。。。
安すぎ!
でも、激安ウマカレーを食べてる間、店員さんとやたら目が合うんだ。
目が合うとニヤニヤされる。
なんだろ、なんだろ、あたしなんか変??
気になっていると、あたしの方へ近づいてくる店員さん。
するとあたしの席の扇風機だけ、スイッチを入れてくれた。
あまりに汗だくなもんだから、気を使ってくれたのね。ありがとう。
ごちそうさまを言って、レジでお金を払うと、どこから来たのか聞かれる。
「ジャパン!」って言うと、日本人が来たのは初めてだって、驚いてたよ。
このお店、姉妹で経営してるんだって。
記念に一枚。
化粧が完璧に落ちたすっぴん汗まみれ具合とボサボサの髪と、意味わからん表情見たら、
ニヤニヤしながら扇風機入れてくれるのも納得だわ。
お店を後にし、更にさまようこと10分、ヒンドゥー教のお寺を発見。
入口で靴を脱いで中へ入ると、思っていたよりもきれいで広い寺社内。
石造りの床がひんやり。素足に心地いい。
サリーを身にまとい、熱心にお祈りする女性。
しばらく寺社内を眺めていると、
太鼓と、でっかいチャルメラみたいな楽器の演奏が始まる。
シンガポールのスリ・ヴィラマカリアマン寺院で見たのと同じだ。
インド出身の太鼓の彼、実は演奏が始まる前に話しかけてきたの。
あたしの首からかかったミラーレス一眼を指して、
「あと10分で俺が楽器を演奏するから、その様子、よーくそのカメラにおせめておけよ」って(笑)
だから演奏中の写真もばっちりカメラ目線。
かわいいでしょ?(笑)
インド出身だからなのか、彼のキャラなのか、
日本人がシャイすぎるのか、
気さくに話しかけてくれるの、たのしい。
最後は3人で一緒に写真を撮った。
お寺を出て、足の裏に着いた汚れを手で払い、靴を履いていると、
知らない人の集団に話しかけられる。
「Where are you from?」
「I’m from Japan」
「wow… 日本人は足を洗わないのか?」
って笑われる。
見ると彼らは蛇口で足を洗っていた。
そっか、足洗えたのね、気づかなかったわ。
入口の警備のおじさんは、ネパール出身。
明日からネパールでヒマラヤ登山するよ!って言ったら喜んでた。
さて、寺院を後にすると、もうあたりは薄暗く、
ブルーに染まる空がきれい。
そろそろ帰らなくちゃ!
ネットのない今、
歩いている人たちに道を聞きながら、もと来たイミグレーションを目指す。
涼しくなり始めた夕方の気温の中、
気持ちよさそうにテラス席で飲み食いする人たちが少しうらやましい。
さて、そうしてマレーシア到着から約2時間、
ジョホールバルを当てもなくさまよい、エンカウント的にあちこちを楽しんだ後、
夕暮れに輝き始めたもとのイミグレーションへ戻ってきた。
この街をめぐる2時間の冒険を経て、
また一つ賢くなった姿で戻ってきたのであった。
って感じで今日は締めてみます(笑)
はい!
次回あたりから、2度目のネパール(エベレスト登山編)に行きたいと思います。
お楽しみに~
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