象乗りジャングル探検!ソウラハ村2日目
「グッドモーニング、ミホ!」
朝、目を覚ますと、
Sabinaがあたしの顔を覗き込んでいた。
「んー。グッドモーニング…」
Sabinaの顔が、視界を外れると、
今度はわらと木でできた、
天井が目に入る。
「あれ、ここどこだっけ?」
見慣れない景色に、
一瞬驚いた。
そうだ、Sandipのお姉さんの家に泊まりに来てたんだった。
ってことは今日は、、、、
あ!象に乗ってジャングル探検する日!
やっと寝起きの頭が冴えてくる。
早く支度しなくっちゃ!
起き上がって、
ぼさぼさの髪を手でとかしていたら、
「これ、つけてた方が、かわいいよ!」
ってSabinaがおでこにティカをつけてくれた。
どう?笑
ネパールのオシャレ。
あたしにはそんなによくわからないけど、
これがあるのとないのだと、
かわいさがぜんぜん違うんだって。
かわいいとかかわいくないの感覚も、
文化でこんなに違うのおもしろくない?
支度が終わるとさあ出発!
お世話になったみんなにお礼を言って、
いったん荷物を置きに、
今日泊まるホテルへ向かう。
Sabinaの義理のお父さんが
自前の車で送ってくれた。
ガタガタガタガタ。
1月のポカラの朝、
風をもろに受けるこの乗り物、
手が凍るほど寒い。
昨日も通ったけど、
やっぱり田舎だなあ。
野良犬、鶏、日本で見たことない種類の鳥が
うようよ歩いている。
鶏の飼い方なんて、
竹で作ったかごをひっくり返した中に
閉じ込められてるだけだ。
こんなディープなネパールを
味わえるなんて思ってもなかった。
そうして30分、
今日のホテルに到着!
どーん!
あれ、、、、
こんな豪華なところなの、、、??
ネパールに来てから、
一泊300円の二段ベッドシェアルームか、
ヒマラヤ登山中のロッジにばっかり
泊まってたあたし。
水準がおかしくなってるせいで、
噂で聞くアラブの豪邸並みに感じる。
ハイパーリッチになった気分。
なんて幸せな錯覚。。。
部屋の中もめちゃくちゃ広い!
(ように感じる。)
だってベッドが2つも、、、!
二段ベッドの上だけが
自分に与えられたプライベートスペースっていう
そんな旅をしてきたあたしには、
一部屋まるまる使えるなんて、
有り余るほど広い。
今度は外に出ると、
更にびっくり!
ゾウがホテルの目の前
普通に歩いていく!!!
ふえーー!
ゾウが平然と道路を歩くご時世!
カトマンズで、
牛が道路歩いてるの
始めてみたときもびっくりしたけど、
ゾウ!!だよ
しかも車っていうメカニックな乗り物と、
大自然に住む動物が、
並列して歩いてるのが不思議すぎ。
この光景を見慣れている
ここの人たちの感覚もすごいなあ。
さて、ここからいよいよ象乗りをしに、
チトワンナショナルパークに向かう。
チトワンナショナルパークは
ジャングル保護を目的として設立された国立公園で、
そこでエレファントライドが楽しめるのだ。
公園といっても、
普通に想像するような公園ではない。
ジャングルがまるまる一個分、
広さで言うと、東京都23区の1.5倍!
でけー。
ホテルから車で5分、
公園に着くと、
でっかいゾウたちが並んでいた。
これからやっと象乗りだ!
ゾウ使いのお兄さんは、
ゾウの上でスマホいじりながらくつろいじゃってる。
ゾウは飼われているけど、
ここには野生の動物がたくさん生息していて、
運が良ければ、サイやワニ、シカも見れるらしい。
よーし、たくさん動物見つけるぞーーー!
ってことで、
さっそくゾウの上に乗りこんだ!
おー、結構高い!
し、割とゆれるー!
乗り込んだはいいものの、
一回に、大人が一頭に三人乗れるんだけど、
後ろ向きの場所になっちゃった。
だからゾウさんのおしりがよーく見える。
ゾウがしっぽを振ると、
しっぽの先っちょの毛が
何度も足に当った。
ゾウのしっぽの毛なんて、初めて触ったけど、
見かけによらず、
ほうきとおんなじくらい硬い。
ゆーっくり、ゆーっくり
川を渡ると、
草木に囲まれた
ジャングルの中へ入っていく。
すると
すぐ、シカを発見!
おー、つよそうだけど、
かわいい。
更に行くと、サイ?かな
黒い動物発見。
立て続けに2頭、
シカとサイを見つけたあと、
ここからしばらく
茂みの中を歩いていく。
目を凝らしてあたりを見回すけど、
なかなか動物は見当たらない。
それから4頭くらい、
動物見つけたけど、
サイとシカばっかりだ。
そうこうしてる間に、
茂みを抜けて、
背の低い草木の草原に出ちゃった。
ここまでくると、
もう野生動物はめったに見つからない。
ってあれ??
見つけたの、
サイとシカだけ、、、(笑)
うえん、
ぜんぜん動物見つけられなかった(笑)
でも、象に乗ってジャングルを歩いただけでも、
楽しかったから、まあよし!
2時間半かけて、
ジャングルを一周すると、
もと来た川に戻ってくる。
この頃には、
乗り物酔い、じゃなくてゾウ酔い。
ずーっと荒い海の
船の上みたいに、
ゆらーん、ゆらーんって
ゾウの歩みに合わせて揺れてるんだもんね。
振り返ると、ラプティ川の向こう側に
夕日が見える。
ラプティ川は、夕日観光スポットとしても
人気が高いらしい。
平らな、何にもない土地の
地平線の向こうに、
太陽が沈んでいく光景。
きっと何百年も、何千年も前の人が
見たであろう光景と
変わらない景気を見てるんだろうな。
そう思うと、本当の意味で、
タイムトリップしたような気持ちになる。
タイムマシンって未来の道具なんか開発しなくたって、
自然を大切に守っていけば、
昔と変わらない景色に帰ってこれる。
川を渡って向こう側に着くと、
ホテルのスタッフさんとSandipが、
車で迎えに来てくれていた。
「どうだった?動物たくさん見れた?」
「サイとシカしかいなかった!(笑)」
「うーん、それは超アンラッキーだねえ」
って。
やっぱ、
あたしの運が悪かっただけかー。
いつもはもっとたくさん動物見れるらしい。
ゾウ乗りのあとは、夕食。
チキンと、野菜のプレートが、
おかわり自由。
ずーっとネパール料理食べてた反動で、
すごい味がマイルドに感じる。。。
スパイスが効いてない料理って久しぶり。
もちろん、ネパール料理も好きよ?
でも正直、食べなれてる
洋食は口に合う。
和食じゃなくて、
洋食にっていうのも変だけど。
さて、夕食の後は、
この地に住む先住民、
タルー族のショーを見にきた。
タルー族の人たちが、
伝統衣装を身に着けて、
伝統音楽に合わせて歌ってダンスをする。
これが結構な見応え。
ドンドコドコ、ドンドコドコ
不思議なリズムの太鼓に合わせて、
男性ダンサーたちが木の棒を
刀を交わすようにたたき合って、
リズムを鳴らしながら踊る。
異国~な雰囲気にわくわく。
動き回りながらの刀芸×リズム取り×ダンス
器用すぎてじーっと動きを追ってたけど、
真似できる気がしない。
大事な儀式の日とかに代々踊ってきたのかなー。
ってことはタルー族の人って全員、このダンス踊れるのかなあ。
女性のダンサーたちの、
踊りと歌声も、
たのしかった!
日本の伝統音楽ってあんまり、
陽気にみんなで歌って踊り出したくなるような感じではないじゃない?
だからちょっとだけ、うらやましいなあ。
この日はこれで、一日おしまい。
明日はまた、9時間かけて
バスでカトマンズに戻るよん!
お楽しみに。
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