海外でバスキングする方法とコツ【旅をしながら稼ごう!】 – 旅するシンガーソングライター|内田美穂
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海外でバスキングする方法とコツ【旅をしながら稼ごう!】

みほ
内田美穂
こんにちは!ギター弾き語りで旅費を稼ぎながら世界一周中の内田美穂(@bleatand)です!

 

今回は、10ヶ月間、ほぼバスキングの収入のみで、世界一周を続けていた私が、海外でバスキングをする方法とコツについて紹介します!

 

これから、海外でバスキングをしようと思っている皆さん、ぜひ、参考にしてみてください。

 

バスキングとは?バスキングの種類

 

そもそもバスキングとはなんでしょう?

 

日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、

バスキングとは、路上で大道芸や歌、ダンス、手品などのパフォーマンスをして、投げ銭をもらうことを言います。

 

海外などで、

ギターケースを前に置いてギターを弾いている人達、

帽子を置いて手品をしているマジシャン

などが思い浮かぶのではないでしょうか?

 

バスキングの種類

 

バスキングには、色々な種類があります。

よく見かけるのは、

 

  • 楽器を弾いている人
  • 歌を歌っている人
  • 手品をしている人
  • ダンスをしている人
  • 仮装をしている人
  • じっと動かずに止まっている人(銅像の仮装など)
  • リフティングをしている人
  • 大道芸をしている人
  • スプレーアートをする
  • 似顔絵を描く
  • 腹話術
  • 操り人形

 

 

などでしょう。

 

と言っても、バスキングの種類に特に決まりはないので、ここに書いたこと以外でも、自分の得意なこと等を路上で披露し、投げ銭をもらうことができたら、バスキングと呼べるでしょう。

 

また、バスキングとは少し違ってきますが、髪を切ってあげたり、手作りアクセサリーを販売したりして、資金を集めながら旅をしている人達も良く見かけます。

 

 

では、ここからは、バスキングをする方法とコツについて書いていきたいと思います。

 

海外でバスキングをする方法

 

 

まず、バスキングをする方法について書いていきたいと思います。

 

バスキングのネタを見つけよう

 

バスキングをしようと思ったら、まずはバスキングのネタを探しましょう。

 

先ほども書きましたが、バスキングの例で言うと、

  • 楽器を弾いている人
  • 歌を歌っている人
  • 手品をしている人
  • ダンスをしている人
  • 仮装をしている人
  • じっと動かずに止まっている人(銅像の仮装など)
  • リフティングをしている人
  • 大道芸をしている人
  • スプレーアートをする
  • 似顔絵を描く
  • 腹話術
  • 操り人形

 

などなど色々な方法があります。

 

 

バスキングをして、路上でお金を稼ぐには、特別に秀でた何かが必要だと思うかもしれませが、案外そうでもありません。

安心してください。

 

特別にうまくなくても構いませんので、

自分ができることは何があるかを考えてみましょう。

 

例えば、漢字で外国人の名前を書いてあげることなどは、日本人であれば誰でもできることですよね。

 

 

 

私たちからすれば、とても簡単なことですが、

でも、それが、外国人からすれば、すごいことなのです。

 

 

 

この辺はビジネスセンスが少し問われるかもしれませんが、そういうものをぜひ見つけてみてください。

 

スキルを身につけるより、発想の転換をすることの方が大事かもしれません。

 

料理が得意な人であれば、「日本食のレシピを伝授します」などでも、なんでもいいでしょう。

 

逆に、歌を歌って稼ぐなどとなると、世界のストリートには大勢、歌や楽器で稼いでいる人がいるので、ライバルは多くなり、普通に歌っているだけでは競争に負けてしまうかもしれません。

 

そうすると、よほど美味いか、特別な何かがないと、他の人たちに勝てません。

その辺りは、自分で、自分にしかできないことは何かを考える必要があります。

この辺りも、多少センスが問われるかもしれません。

 

私の場合は、路上でギター弾き語りをする事で、国によってまちまちですが、毎日3000円〜1万円程稼いでいました。

これが旅中の一番大きな収入となっていました。

 

POINT

  • 自分にとっては普通のことでも、現地の人にとっては普通ではないことを見つけよう
  • 自分が他の人より秀でていることを見つけよう

 

 

路上で披露しよう

何をしてバスキングをするのかが決まったら、実際に、路上でそれを披露してみましょう。

基本的には、人通りの多い場所に行くことをおすすめしますが、場所によっては、警察や周囲のお店に注意されてしまうこともあるので、注意してください。

 

私は、路上でギター弾き語りをしていたのですが、基本的には、市役所に行って確認したり、街を巡回している警察に聞いてから、歌うようにしていました。大抵の場合、オーケーしてくれます。

 

バスキングのコツ

 

では、ここからは、実際にバスキングを行う際のコツについて書いていきたいと思います!

 

もしバスキングで稼ごうと思っているのであれば、パフォーマンスの技術を上げることはもちろんですが、それ以外にも、マーケティングをする気持ちを持っておくことが大切です。

 

例えば、どんなに良い製品を作っている会社があったとしても、その売り方を間違えれば、誰にも買ってもらえないかもしれません。その商品を売っていることさえ気づいてもらえないかもしれませんよね。

 

それと同じで、どんなに歌が上手くても、どんなに手品が上手くても、誰もいない場所で披露していたら誰にも気づいてもらえません。

 

逆に、演奏やパフォーマンスがそこそこでも、なぜか周りの人をハッピーにさせてしまったり、なぜか応援したい気持ちにさせる人たちもいます。

 

人に認知してもらい、良いなと思ってもらい、投げ銭を落としてもらうところまでが、バスキングの基本です。

 

バスカーの場合、商品がパフォーマンスだとしたら、あなたはそのマーケターかつ店頭販売員かつ社長のようなものです。

顧客は、あなたのパフォーマンスを見聞きしてくれる可能性のあるすべての人たち。

バスキングをする場所は、お店を出店する場所。

 

そう言う気持ち持っておくと、自分を最大限に良く魅せる方法を考えやすいと思います。

 

そして、常に相手の反応を見て、より良い方法を試していくことも大切です。

 

バスキングする場所、バスキングを見てもらう相手、自分自身、他のバスカーのことを常によく観察し、どうしたら多くの人を感動することができるのかを考えましょう

 

基本的には、

  • たくさんの人に見てもらうこと
  • 一人一人に感動してもらうこと

この2つを考えていると、自然とバスキングもうまくいきます。

 

笑顔・楽しそうに・エネルギッシュに

 

笑顔で楽しそうに、エネルギッシュにパフォーマンスすること

これはもう何より重要です。

 

例えば、同じようにギターを弾いている人が数人いたとしても、笑顔であったり、楽しそうにしていたり、動きがあったり、道行く人に語りかけるようにパフォーマンスしていたり人達は、ぱっと目を惹きます。

 

そして、人がたくさん集まってくるんですね。

 

逆に、いくらうまくギターを弾いている人がいたとしても、その人が下を向いて暗そうに弾いていたら、人は簡単には立ち止まってくれません。

 

というのも、道行く人たちのほとんどは、楽器のうまさの微妙な違いは、よくわからないからです。

 

道行く人たちのほとんどは、楽器のプロでも手品のプロでもありません。

よほどうまい場合は別ですが、たいていの場合、微妙な楽器のうまさの違いや手品の違いは判りません。

 

これは、楽器を演奏する場合だけでなく、手品などの場合でも同じです。

 

道行く人たちは、あなたの歌を最初から聞こうと思って歩いているのではありません。

たいていの人が、一瞬で目の前を通り過ぎていきます。

 

あなたが、道行く人を射止めることができるのかどうかは、ほんと一瞬にかかっています。

そうすると、パッと見え楽しそう、一瞬でなんだか面白そうなことをやっていると分かる人のところに集まっていくのです。

 

 

バスキングでは、上手にパフォーマンスすることはもちろん大事ですが、パッと見て一瞬で人の目を惹いたり、楽しそうであったりすると、余計に人に立ち止まってもらえる可能性は大きくなります。

 

 

笑顔で楽しそうにしていると、それだけで、人を惹きつける理由になります。

そのためには、まず自分自身が楽しみ、そして自信をもつことが大切です。

 

最初は緊張するかもしれませんが、繰り返しやっていくうちに、自信はついていくので、あきらめずに頑張りましょう。

 

私も、台湾で、世界一周最初の最初の路上ライブ日は、しり込みして、なかなか歌い出せなかったのですが、数回バスキングをするうちに、楽しんでバスキングをすることができるようになりました。

 

初めて海外でバスキングをした際の記事はこちらから!

 

スポットライトは胸の中に

人生初路上ライブで得たもの

 

 

ちなみに私の場合は、歌やギターをうまく演奏することだけでなく、

歌ってる途中に、投げ銭を入れてくれた人にお礼を言ったり、

曲の合間で話しをしたりなど、

彼らとの会話やコミュニケーションを楽しむことも、大切にしていました。

 

 

 

ボードを出そう

バスキングをする際には、自分がどんな人で、どんなことをしているのか、一目で簡単にわかるようなボードを置くことをおすすめします。

 

私の場合は、

「私はギター弾き語りで世界一周をしています。日本から来ました」

という文言を、現地の言語と、英語の二か国語でスケッチブックに書いて、置いていました。

 

というのも、英語は世界共通言語と言っても、英語を理解できない人が多い国はたくさんあるからです。

それに、現地の言葉で書いてあった方が、一瞬で目の前を通り過ぎていく人達に、瞬間的に理解してもらいやすいです。

 

そうすると、立ち止まってもらえることも多くなります。

 

また、道ゆく人たちの中には、その国の人達だけでなく、観光客もたくさんいるため、そういう人向けに、英語も書いておきます。

 

このボードがあるだけでも、

「この人は、ギター弾き語りで世界一周してるのか!すごいなあ。応援したいなあ」

と思ってもらえることはとても多いです。

 

実際私は、路上でギターで弾き語りをしていると

「世界一周してるってほんと?すごいね!何か国回ったの?どのくらいの期間するの?」

「日本が大好きなんだ!」

と話しかけてもらえることが本当にたくさんありました。

 

日本人は、世界的に、日本人だというそれだけで、ブランド力があります。

アニメに電化製品、車、ゲーム機、発展していて、親切で礼儀正しいというイメージなど、日本をよく思わない国はあまりないです。

 

余談ですが、世界一周を周っている最中、一番興味を持ってくれたのは、中国、韓国の方々だったように思います。(中国と韓国ではバスキングをしてませんが、東南アジアなどで)

 

「同じアジア圏だから!」「アニメが好きだから」

と言う理由で、がんばって!と応援してくれる人たちがたくさんいました。時には、ご飯をごちそうになることもありました。

 

 

何か国か旅しようと考えている人には、国ごとに、言語を書き換える必要があるので、スケッチブックがおすすめです。

 

スケッチブックがない場合は、段ボールでもいいでしょう。

 

道ゆく人たちを観察しよう

 

さて、一度バスキングを始めたら、道ゆく人たちのことをよく観察しましょう。

 

お客さんとなる相手を知ることがとても大切です。

 

ここで仮に、ギターで弾き語りをする場合を考えてみましょう。

 

想像つくかもしれませんが、アジアと、ヨーロッパでは、街を歩いている人たちは、全く異なります。

 

例えば、マレーシアでは、アジア周辺国からの旅行客が多く、日本人、中国人、韓国人、インドネシア人などがたくさん観光地を歩いています。

 

 

彼らは、日本のカルチャーに興味を持っていたり、親日だったりすることが多く、J-POPを知っている人たちがたくさんいます。

そうすると、日本語で、日本の歌を歌っている方が、英語で英語の歌を歌っているよりもはるかに道行く人たちに立ち止まってもらえる可能性が大きくなります。

 

逆に、ヨーロッパではどうでしょう。

日本のカルチャーは世界中に進出しているとは言え、日本の歌をみんなが知っているかと言えば、そうでもありません。よく知られた英語の歌の方が、彼らの耳を捉えやすいかもしれません。

 

時と場合にもよりますが、どこの誰かもわからない人が、全く知らない曲を歌っているより、知っている曲を歌っていた方が、人の耳を捉えやすいです。

 

また、道行く人たちの反応によって、歌い方や表情、キャラクターを少し変えてみたりすることも大切です。

 

色々な歌い方を試し、人の反応を見ながら、国や地域、場所、日によって調整していきましょう。

 

他のバスカーを観察しよう

バスキングを始めたら、自分の他に、どんな人がバスキングをしているのか、観察してみましょう。

 

これにはいくつか理由があります。

 

  • 他のバスカーの良いところを真似できる
  • 競合となり得るバスカーの特徴を知る事ができる
  • バスキングしやすい場所が知れる
  • 自分自身の強みを知ることにも繋がる

 

からです。

 

まず、他のバスカーたちを観察することで、色々と気づきが生まれるでしょう

 

例えば、

「もっと笑顔でパフォーマンスした方がよさそうだ」

「逆に、もっとクールにしていた方が良さそうだ」

「こういうことをした時に、人々は良い反応をしているぞ」

「他の人はこういうことをしているから、自分はそれと同じことをやってもダメだな。少し違った自分らしさを加えよう」

 

など。

 

また、そこでバスキングをしている地元の人たちは、毎日、何年、何か月とバスキングをして生計を立てている人達です。

そういった、言わばベテランの彼らを観察することで、様々なヒントが得られます。

 

「彼らの全く同じことで勝負をしても、競争になるだけなので、自分は自分の路線を行こう」などの対策もできるでしょう。

 

それから、バスカーたちが集まる場所は、それだけ稼ぎやすい場所だということでもあるので、バスキングにちょうどいい場所を知ることもできます。

 

 

場所をよく視察しよう

 

バスキングをする場所は、基本的には人通りの多い場所を選びましょう。

 

ですが、それだけでなく、バスキングを行う場所をよく観察することも大切です。

周りにどんなお店があるか、道の構造、他のバスカーの有無などをチェックしましょう。

 

(言わずもがなですが、お店の目の前や他のバスカーの邪魔になるような場所を選んだりするのはやめましょう。また注意された場合も、速やかに撤退しましょう)

 

例えば、行列のできる屋台のすぐ隣でバスキングをしたとしたら、その人たちに阻まれて、道行く人達から自分が見えなくなってしまいます。

 

あるいは、天井があるような場所を選べば、音が反響して、大きくなり、より多くの人に聞いてもらいやすいです。

 

また、たくさんの人が椅子やベンチに座っている場所よりも、たくさんの人が歩いて目の前を通り過ぎていくような場所の方が良いです。

 

というのも、座っている人たちが多いと、一見、多くの人に聞いてもらえるように見えますが、目の前を通り過ぎていく人たちが多いほど、見てもらえる人数は多くなるからです。

 

数が多いほど、興味を持ってもらえる人が現れる可能性も大きいです。

 

また、遠くに座っている人たちよりも、すぐ目の前を歩いている人たちの方が、ちょっと立ち止まってくれたり、余っていた小銭を落としてくれたりすることが多いんです。

 

先ほど、人数の話をしましたが、場所選びのコツは、必ずしも人数だけに限ったことではありません。

 

例えば、大勢がまばらに歩いている幅の広い道よりも、人数は少ないけれど人が密集している狭い道の方が良かったりします。

 

遠くを歩いている人にはそもそも気づいてもらえないですし、わざわざ遠くから寄ってきてもらうことも難しいです。

 

それよりは、至近距離でパフォーマンスを見てもらえる、幅の狭い道の方が良かったりします。

 

個人的には、大通りの中で、幅が少し狭くなっている箇所がおすすめです。

 

 

自分をブランディングをしよう

さて、道行く人たちを観察したり、他のバスカーを観察したり、場所選びをしているうちに、色々な情報が得られたかと思います。

 

ここからは、少し上級者向けかもしれませんが、得た情報をもとに、自分をブランディングしていきましょう。

 

 

自分には何ができるか、

自分にはどういう特徴があるのか、

他の人との違いは何か、

 

など、色々なことを踏まえて、自分をどういう方向性で魅せていくのかを決めましょう

 

人が何かに感動してお金を払いたくなる時は、技術だけではない何か(付加価値)があるはずです。

 

まとめ

 

バスキングをする際、見てもらう相手となるのは人です。

 

その都度、彼らの反応を見て、自分を変えていくことがとても大切だと思います。

 

そして、披露する相手は、あなたのすぐ目の前にいる人たちです。

 

あなた自身のエナジー、雰囲気、表情、声色、感情などが直に伝わります。

 

そして、あなた自身も、人の表情や感情を直に感じることができます。

 

自分自身のパフォーマンスに対する反応を、目の前で見ることができるのは非常に面白い経験ですし、そこから学べることもたくさんあるでしょう。

 

自分のパフォーマンスを見てもらい、それが投げ銭というお金に変わって返ってくるところも、面白いです。

 

 

その反応によって、試行錯誤し、向上を重ねていくことができるのも、バスキングの面白い点です。

 

街ゆく人たちに話しかけられることも、写真を撮られることもたくさんあると思います。

パフォーマンスをすることだけでなく、彼らとの会話をすることも、本当に楽しいものです。

 

 

 

  • 多くの人に見てもらうこと
  • 一人一人に喜んでもらうこと

 

この、

数と質(技術のみではなく)を高めること。

 

 

これを考えながらバスキングすることができれば、自然と、うまくいくでしょう。

 

人に喜んでもらえた数と質の分だけ、投げ銭も入ってきます。

 

 

あとは、あまり気を張らずに、自分自身が楽しんで、自信を持ってパフォーマンスをしましょう。

 

 

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この記事を書いた人

旅するシンガーソングライター

1994年生まれ/埼玉県出身。 高校生の頃から、ラジオやライブハウスに出演し、シンガーソングライターとして活動。 ​早稲田大学を卒業後、一年のギャップイヤーを経て、2018年4月に広告会社に入社するも、世界一周を決行するべく退職。 現在は、ギター弾き語りで旅費を稼ぎながら、世界一周中!エベレスト等ヒマラヤを二度登山したりと「やらない後悔よりやった後悔」がモットーの旅人。 もっと見る

  uchidamiho2929@gmail.com

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